NHK連続テレビ小説「まんぷく」
第48回放送で、萬平は新しい冒険を始めました!
「たちばな栄養食品研究室」を作り、そこで登場したのが近江谷佐吉!
鈴さんは疑っていましたが、さすが大阪帝大医学部で栄養学を研究している近江谷先生。牛の骨を使うというアイデアを思いつきました。
さて、牛の骨がダネイホン開発の突破口となるか。
それとも華丸さん推しの豚骨になるんでしょうか(笑)!?#まんぷく #朝ドラ #小松利昌 #朝ドラ受け受け pic.twitter.com/09nMDefMRm— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年11月25日
キャラクターの濃さに驚きました(笑)
今回は、近江谷佐吉について調査するとともに、実在モデルは誰なのか、栄養食品「ダネイホン」とその実在モデルと言われている「ビセイクル」の違いについて詳しく紹介します♪
まんぷく「近江谷佐吉」と「ダネイホン」
元気な男の子「立花源」を出産した福子。しかし産後、福子の体調は戻らず起き上がることもできませんでした。萬平と鈴は助産師の言葉に従い、栄養のあるものを食べさせると、福子は徐々に回復♪
この経験から、栄養食品の開発をすることに決めた萬平。栄養失調の人が多い日本で、誰でも手軽に栄養補給できる食品をつくるというのです。
早速、倉庫の半分を「立花栄養食品研究室」とし、萬平は4人の社員と栄養学の研究者・近江谷佐吉と共に開発を始めました。
近江谷佐吉は、動物性タンパク質を何から摂るかが重要だと言います。
価格を抑えるには、牛肉や豚肉といった高い材料は使えません。そこで萬平は、動物性タンパク質としてガマガエルに目をつけ、圧力釜で煮込みますが大失敗。カエルが爆発して、蓋が吹き飛びます。
萬平たちは研究を続け、牛骨から栄養を抽出しパンに塗って食べるペースト状の栄養食品「ダネイホン」を開発することが出来ました。
ドイツ語で栄養という意味の「ディーエアネールング」を、言いやすくしたのが「ダネイホン」。
確かに忠彦さんが呟かれた通り、ちょっと無理あるなぁ…と思いましたが、繰り返していくと、なんだか言いたくなるのは私だけでしょうか。ダネイホン!#朝ドラ #まんぷく pic.twitter.com/L17HSprgTn
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年11月25日
萬平や近江谷、ダネイホン担当の社員たちはやる気に満ちています。萬平は「皆でダネイホンを作ろう」とダネイホンの商品化に必要な、ワカメと塩の確保を塩作り組に任せました。
ある日、訪ねてきた真一の土産「スモモ」をダネイホンに入れようと思いつきます。試してみると随分食べやすくなり、商品化の目途がつきました。
一週間後には神部たちが大阪に行って、ダネイホンの試食販売を行いましたが、売れ行きは散々。悩む萬平に忠彦は、萬平はもの作りに専念し、営業を真一に頼んではと提案します。真一は「萬平くんの会社で働かせてくれ」と答えてくれました。
福子がダネイホンを、栄養失調で入院してる人も大勢いる病院で売り込むことを思いつき、ダネイホンの売れ行きは伸びました。
そして、社名を「たちばな塩業」から「たちばな栄養食品」に変更します。
その後、全国展開を目指すにあたり、ダネイホンの味を改良するため材料の1つである「ワカメ」を「昆布」に変えました。試食会を実施し、萬平の決めた基準をクリアしたため商品化が決定。
萬平は昭和22年(1947年)の暮れに全国展開の第一歩を踏み出しました!
新たな冒険も、いろんな問題が出てきそうですね!
でも、それを乗り越えて1歩ずつ進んでいる「たちばな栄養食品」の全員を応援したくなりました♪
近江谷佐吉の実在モデルは誰?
小松利昌さん演じる「近江谷佐吉」の実在モデルは、栄養学者・茶珍俊夫(ちゃちんとしお)さんです。
生い立ち
茶珍俊夫さんは明治35年12月15日、大阪府大阪市三軒屋2丁目で生まれました。
大阪府立岡中学校を卒業、第3高等学校を経て、東京帝国大学農学部に進学します。
昭和2年3月、東京帝国大学を卒業すると、大阪市立衛生試験所に入所しました。
昭和21年11月、大阪市立生活科学研究所(大阪私立衛生研究所)の所長に就任。
昭和23年、安藤百福さんが病人食を開発するため、国民栄養科学研究所を設立。この研究所には専門家が集められ、茶珍俊夫さんも招かれました。
昭和24年、大阪市立大学で食品科学講座の教授、家政学部長に就任。栄養学院の院長にも就任されます。
その後、茶珍俊夫さんは生活衛生協会の設立に尽力して、設立後は副会長に就任。大阪市学校給食協会の理事なども務め、大阪の衛生・栄養・給食などに貢献します。
昭和40年8月2日に62歳で死去しました。
栄養関係に詳しそうですね(笑)様々な場所で活躍してきたからこそ、安藤百福さんに認められ協力に繋がったんだなと感じました!
きっと栄養について熱く語ってくれますよね!まんぷくで、近江谷佐吉を見るのがさらに楽しみです♪
ビセイクルはどんな栄養食品?
まんぷくに登場する「ダネイホン」の実在モデルは、安藤百福さんが開発した栄養食品「ビセイクル」です!
発明、開発、そして、事業は、時代を読む作業である。
どんなに優れた思いつきでも、時代が求めていなければ、人の役に立つことはできない。
安藤百福pic.twitter.com/qZVRqa14Xi— 前向きな言葉 (@maemukikotoba1) 2017年1月18日
戦後は食糧事情が悪く、栄養失調で亡くなる人が多くいました。そこで、安藤百福さんは日本の復興は「食」からだと考え、専門家を集め「国民栄養化学研究所(立花栄養食品研究室)」を設立し栄養食品の研究を開始しました!
「どんなものが材料になるだろう」と考えていたときに、庭からカエルの鳴き声が・・・食用ガエルが庭に住みついていました。安藤百福さんは「これは栄養食品になるかもしれない」と思い、食用ガエルを捕まえました!
綺麗に下処理をし、圧力釜の入れ電気コンロにかけます。2時間ほどたつと、圧力釜が爆発し中身のカエルが部屋中に飛び散りました。安藤百福さんは、妻・仁子さんに「何もこんなところでなさらなくても」と散々絞られます。
結局、食用ガエルを栄養食品にすることは失敗しましたが、食用ガエルは美味しく産後の仁子さんのとっての栄養源になり体力も回復!
その後、牛や豚の骨に目を付けます。骨は安価ですし、骨髄には動物性タンパク質ばかりでなく、ビタミンAやビタミンDといった栄養素も含まれています。
百福さんは骨からエキスを抽出する研究に取り掛かって、これらをタンパク食品に加工することに成功します。それが、パンに塗って食べるペースト状の栄養食品「ビセイクル」です。厚生省に品質が評価され、一部の病院に供給さています。
当時は、まだパン食が普及されていない時代で、ビセイクルの味にも難があったようでさほどの売上にはならなかったようです。しかしこのビセイクルこそ、食品加工の第一歩となりました。
百福さんは、栄養失調で亡くなる人が多い、日本の復興は「食」からだという考えから開発に繋がったんですね!まんぷくでも、萬平と福子はその状況を見て心苦しい思いをしていました。
そして、食用ガエルは美味しいんですね♪「ダネイホン」に使ったガマガエルは美味しくないと言われてましたが・・・!違いは味ということのようです(笑)
最後に・・・
実在した茶珍俊夫さんをモデルとして描かれますが、どんなキャラクターで栄養食品を作っていくのか注目ですね♪
小松利昌さんが演じる、近江谷佐吉から目が離せません!
まんぷくで、たくさんの人が元気になっていくことを期待しましょう!