NHK連続テレビ小説「スカーレット」
「スカーレット」のヒロイン戸田恵梨香さん演じる川原喜美子の実在モデルは女性陶芸家の草分けとして活躍し、骨髄バンクの設立にも尽力した神山清子さん。神山清子さんは信楽焼の陶芸家である神山易久さんと結婚して2児の母となった方です。
今回は「スカーレット」のヒロインの実在モデルである神山清子さんの夫、神山易久さんについて調べてみましたので詳しくお伝えします。
神山易久の生い立ちや経歴について
- 昭和11年(1936年)滋賀県信楽に生まれる
- 滋賀県立窯業指導所陶芸科を卒業
- 陶磁器デザイナー日根野作三(ひねのさくぞう)に師事
- 『近江化学陶器』研究開発部デザイン室に勤務
- 昭和32年(1957年)清子さん(旧姓:金場)と結婚
- 長女久美子、長男・賢一が生まれる
- 『日本陶飾(株)』へ転職、開発部長就任
- 神山陶房、神山陶デザイン事務所を開設
- 日本クラフトデザイン協会会員になる
- 『土もんの会』創立、主宰
- 昭和44年(1969年)信楽初の半地上式穴窯を築窯、 自然粕(しせんゆう)の再現をする
- 昭和49年(1974年)離婚(36歳結婚生活は17年)
- 昭和51年(1976年)第2基地上式穴窯を築き『須恵器』の研究開始
- 昭和54年(1979年)高島屋画廊(東京・大阪・横浜 京部)で個展開催(~2010年まで毎年開催)
- 平成4年(1992年)海外の美術館、画廊にて個展グ ループ展開催(一2010年まで毎年開催)
- 平成9年(1997年)チリ国立美術館にて講演
- 平成11年(1999年)NHK「やきもの探訪」出演
- 平成23年(2011年)米国で開催のアートフェア『SOFA』でベストアート賞受賞(ドラマLand引用)
神山易久さんは1936年5月に滋賀県信楽町で生まれます。父親は郵便局に勤務していましたが、曾祖父が陶器を扱う仕事、祖父は陶土を扱う仕事をしていました。その為、神山易久さんは陶器が身近にある生活をしていました。
神山易久さんは滋賀県職業訓練所を卒業した後は近江化学陶器に就職し、信楽焼に携わります。近江化学陶器を退職後は日本陶器を経てフリーとして独立。陶磁器デザイナーの日根野作三さんに師事しクラフトデザインを学びました。
1969年には半地下式穴窯である「寸越窯」を作り、古代信楽焼である「自然袖」の再現に尽力します。1976年には第2基半地下式穴窯を作り、須恵器の研究も進めました。
クリマの戦利品色々あるけどとりあえずこれ!アトリエ野恵のお皿!一目惚れしてしまった。
信楽焼きなんですって!とても可愛い。 pic.twitter.com/n38blvEtxw
— 恵乙(けーと) (@kekko_haniwa) June 29, 2019
ほんとにかわいいんだよ!今までいろんな顔の信楽焼の狸を見てきたけどダントツだよ!男の子だよ! pic.twitter.com/D1MTp8wkgF
— FON (@f0nf0n) June 27, 2019
神山易久さんは、現在も国内外で個展を開きながら信楽焼の陶芸家として国際的に活躍を続けています。
信楽焼とは、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られている陶器で、日本六古窯の一つに数えられています。現在は多様なデザインの陶器も作られていますが、一般的には狸の置物が有名です。長い歴史と伝統があり、その技術も長い間伝えられています。
神山易久の家族と家系図を紹介

妻 神山清子
1957年神山易久さんは、近江化学陶器時代に同僚だった陶芸家の神山清子さんと結婚します。神山易久さんが神山清子さんの絵を褒めたことから2人は親しくなり結婚に至りました。神山清子さんは共働きを続けながら長女の久美子さん、長男の賢一さんを出産。
しかし、神山易久さんの女性関係の問題があり1974年に二人は離婚してしまいます。
長女 神山久美子
神山易久さんの第1子です。高校卒業後は短大に進学。短大卒業後は結婚して秋田へ住み、男児と女児を出産しています。性格はしっかりしており、思ったことはなんでも口にするタイプ。子供のころから父である神山易久さんに対しても自分の意見を主張していました。
長男 神山賢一
神山易久さんの第2子です。姉の久美子さんとは正反対の性格であまり自己主張せずおっとりした性格でした。スポーツが好きで久美子さんとともにバトミントンのペアを組み地区大会で優勝もしています。
信楽工業高校卒業後は両親と同じ陶芸家の道を歩みますが、29歳の時に慢性骨髄性白血病で倒れ2年後に死去してしまいます。この経験から神山易久さんの妻である神山清子さんは骨髄バンクの立ち上げに尽力しました。
最後に
神山易久さんは神山清子さんとの17年間の結婚生活の末に、他の女性を好きになり家を出て離婚をしていました!!これはびっくりですね。お互いに陶芸家として仕事に没頭する毎日からすれ違いが続いたのかもしれません。
「スカーレット」ではこの結婚と離婚をどのように描くのか今から気になりますね。楽しみにしておきましょう♪