おちょやん

浪花千栄子の生涯や夫・子供の現在について!早死した理由も解説!

2020年後期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」

いよいよ放送が始まった、連続テレビ小説103作目、「おちょやん」。
新型コロナウイルス感染症の影響で前作「エール」の撮影が中断、本来なら「エール」本編が放送される時期にそれまでの「エール」のお話が再放送されたり、終了時期も延びるなどした影響を受けて、「おちょやん」も異例の11月スタートとなりました。
満を持してスタートした「おちょやん」は大阪放送局制作の朝ドラらしさが満開で、SNSでも連日話題になっています♪

杉咲花(すぎさきはな)さん演じる「おちょやん」のヒロイン、竹井千代(たけいちよ)の実在モデルは、浪花千栄子(なにわちえこ)さん。
浪花千栄子さんは、大正から昭和にかけて活躍した女優さんで、「大阪のお母さん」として親しまれ、上方女優の代名詞とも言われる、上方のコメディエンヌです。

まんちゃん
まんちゃん
杉咲花さんは、オーディションなしのキャスティングだって!
ぷくちゃん
ぷくちゃん
大阪弁がナチュラルでびっくり!

朝ドラのタイトルになっている「おちょやん」は、大阪の言葉で、料亭や茶屋などで働く若い女中さん、という意味の「おちょぼさん」から来た言葉です。

今回は、朝ドラ「おちょやん」ヒロインの実在モデルである浪花千栄子さんについて、詳しく紹介します♪

女優・浪花千栄子さんについて

浪花千栄子さんの生い立ち

 

名前:浪花千栄子(なにわちえこ)

本名:南口キクノ(なんこうきくの)

生年月日:1907(明治40)年11月19日

没年月日:1973(昭和48)年12月22日

出身地:大阪府南河内郡東板持町(現在の富田林市)

浪花千栄子さんの出身地である富田林市では、「おちょやん」を応援するために、市民が知っている浪花さんのエピソードを募集しました。(募集はすでに終了しています。)
浪花さんが幼少期を過ごした富田林でのことや、富田林で働いていたころのエピソードを募集し、NHKに届けたということです。
どんなエピソードが実際に使われるのか、楽しみですね♪

浪花さんは、大阪の養鶏業を営む家の娘として生まれ、8歳で道頓堀の仕出し弁当屋で女中、まさに「おちょやん」として働き始めます。
その後、京都で女給として働いていましたが、18歳のときに女優の道に進み、「香住千栄子(かすみちえこ)」の名前で映画に出るようになります。

1930(昭和5)年、2代目渋谷天外(しぶやてんがい)さん、曾我廼家十吾(そがのやじゅうご)さんたちが立ち上げた人情喜劇の劇団、「松竹家庭劇」に加わり、喜劇女優として活躍します。
同じ年には渋谷天外さんと結婚し、戦後は、「松竹家庭劇」と同じく天外さんたちが旗揚げした「松竹新喜劇」創設メンバーの一人として活躍します。
喜劇役者の藤山寛美(ふじやまかんび)さんも、「松竹新喜劇」の旗揚げメンバーの一人です。

 

ところが、天外さんと劇団の新人女優との間に子どもが産まれ、このことで浪花さんと天外さんは離婚。
浪花さんは、1951(昭和26)年、44歳のときに「松竹新喜劇」からも退団し、女優も一度は辞めてしまいます。

一時は行方不明にもなっていた浪花さんですが、NHK大阪放送局のプロデューサーが浪花さんを見つけ出し、同局が制作するラジオドラマ「アチャコ青春手帖」で、花菱アチャコ(はなびしあちゃこ)さんの母親役として女優復帰。
実は、息子役の花菱アチャコさんよりも、母親役の浪花さんのほうが年下でした。
その後、1954(昭和29)年から1965(昭和40)年にかけて放送された長寿番組「お父さんはお人好し」で再び花菱アチャコさんと今度は夫婦役で共演、子だくさんの母親を演じて人気となります。

ラジオドラマと並行して、たくさんのドラマや映画にも出演し、木下恵介(きのしたけいすけ)監督、小津安二郎(おづやすじろう)監督などの作品にも出演しています。
1961(昭和36)年には、映画「悪名」、「続悪名」で勝新太郎(かつしんたろう)さんと共演も。
また、1965(昭和40)年には自叙伝「水のように」も出版しています。

1973(昭和48)年、消化管出血のため66歳でこの世を去ります。亡くなったあと、勲四等瑞宝章を受賞しています。

まんちゃん
まんちゃん
昭和の怪女優とも言われているよ
ぷくちゃん
ぷくちゃん
映画、舞台、ドラマと演じた役柄も幅広い!

本名にちなんでCM出演!

浪花さんの本名は「なんこう きくの」。「軟膏、効くの」にひっかけてオロナイン軟膏のCMにも出演していました。
ホーロー看板が街角に貼られていたので、見たことがある人もいるかもしれませんね。

 

まんちゃん
まんちゃん
ホーロー看板と言えば、金鳥の蚊取り線香!そして女優の杉山容子さんがほほ笑むボンカレー!
ぷくちゃん
ぷくちゃん
大村崑さんのオロナミンCも忘れちゃいけない(笑)

浪花千栄子さんの家族は?

元夫は2代目渋谷天外

 

浪花さんの夫だった2代目渋谷天外さんは上方の喜劇俳優、劇作家で、本名は渋谷一雄(しぶたにかずお)と言います。
1906(明治39)年6月7日、京都で初代渋谷天外の長男として生まれ、8歳で初舞台を踏みますが、10歳で父親が亡くなってしまいます。

1928(昭和3)年、「松竹家庭劇」を旗揚げし、1929(昭和4)年には2代目渋谷天外を襲名します。

「松竹家庭劇」を1946(昭和21)年に脱退し、劇団「すぃーとほーむ」を結成したあと、1948(昭和23)年に「松竹新喜劇」を旗揚げし、看板俳優兼作家として活躍します。その活躍ぶりは、「上方の喜劇王」と呼ばれるほどでした。

私生活では、浪花千栄子さんとの離婚のあと、離婚の原因になった新人女優を後妻に迎えています。

1983(昭和58)年、76歳で亡くなります。その後、次男の初代渋谷天笑(しぶやてんしょう)さんが、1992(平成4)年に3代目渋谷天外を襲名しています。

まんちゃん
まんちゃん
役者さんとしては評価が高いけど・・・
ぷくちゃん
ぷくちゃん
不倫はまずいよね・・・

3代目渋谷天外さんは、「まんぷく」では萬平さんと福ちゃんが研究のために食べに行った屋台のラーメン屋さんの店主の熊倉源三郎を、「スカーレット」では丸熊陶業で働く気むずかしい絵付け師の城崎剛造を演じています。
今回、「おちょやん」でも、鶴亀撮影所の守衛役での出演が発表されました!
出演を楽しみに待ちましょう♪

 

実子はいないが、養女がいた?

調べてみたところ、浪花さんに実子がいるという情報はありませんでした。
京都の嵐山の旅館「竹生(ちくぶ)」を、養女と一緒に経営していた、ということなので、実の子どもはいなかったのかもしれません。

まんちゃん
まんちゃん
浪花さんには養女がいたんだね・・・
ぷくちゃん
ぷくちゃん
一人きりでなくてよかった・・・

おちょやんのキャストと実在モデルについて

2020年12月までに発表されているキャストについてまとめました。
新しい情報が入ったら、また追記していきたいと思います♪

【ヒロイン】

  • 竹井千代(たけいちよ):杉咲花さん・子ども時代:毎田暖乃さん

【千代の家族】

  • 竹井テルヲ(たけいてるを)/養鶏業を営む千代の父:トータス松本さん(朝ドラ初出演)
  • 竹井栗子(たけいくりこ)/千代の新しい母:宮澤エマさん(朝ドラ初出演)
  • 竹井ヨシヲ(たけいよしを)/千代の弟:・子ども時代:荒田陽向くん

【道頓堀の人々】

  • 岡田シズ(おかだしず)/千代が女中として奉公する芝居茶屋「岡安」の女将:篠原涼子さん(朝ドラ初出演)
  • 岡田宗助(おかだそうすけ)/婿養子で妻のシズには頭の上がらない、芝居茶屋「岡安」の主人:名倉潤さん
  • 岡田みつえ(おかだみつえ)/芝居茶屋「岡安」の一人娘:東野絢香さん(朝ドラ初出演)・子ども時代:岸田結美さん
  • 岡田ハナ(おかだはな)/芝居茶屋「岡安」の先代女将:宮田圭子さん
  • かめ/「岡安」女中頭:楠見薫さん
  • 富士子/「岡安」のお茶子:土居志央梨さん
  • 節子/「岡安」のお茶子:仁村紗和さん
  • 玉/「岡安」のお茶子:古谷ちささん
  • 里子/「岡安」の女中見習い:奥野此美さん
  • 富川菊(とみかわきく)/ライバル芝居茶屋「福富」の女将:いしのようこさん
  • 富川福助(とみかわふくすけ)/ライバル芝居茶屋「福富」の一人息子:井上拓哉さん・子ども時代:松本和真さん
  • 富川福松(とみかわふくまつ)/芝居茶屋「福富」の主人:岡嶋秀昭さん
  • 椿(つばき)/「福富」のお茶子:丹下真寿美さん
  • ぼたん/「福富」のお茶子:沢暉蓮さん
  • あやめ/「福富」のお茶子:藤本くるみさん

【喜劇界の人々】

  • 天海一平(あまみいっぺい)/喜劇界のプリンスで、後の千代の夫:成田凌さん・子ども時代:中須翔真くん
  • 初代天海天海(あまみてんかい)/「天海天海一座」を率いる一平の父:茂山宗彦さん
  • 須賀廼家千之助(すがのやせんのすけ)/喜劇界のアドリブ王で、千代と一平の師匠であり、ライバル:星田英利さん
  • 須賀廼家万太郎(すがのやまんたろう)/「須賀廼家万太郎一座」を率いる喜劇の巨人:板尾創路さん
  • 須賀廼家天晴(すがのやあっぱれ)/「天海天海一座」座員:渋谷天笑さん
  • 須賀廼家徳利(すがのやとっくり)/「天海天海一座」座員:大塚宣幸さん
  • 漆原要二郎(うるしばらようじろう)/「天海天海一座」座員:大川良太郎さん

【上方喜劇界の人々】

  • 大山鶴蔵(おおやまつるぞう)/鶴亀株式会社の社長で、上方演劇界のドン:中村鴈次郎さん
  • 熊田(くまだ)/鶴亀株式会社の社員で劇場の支配人:西川忠志さん
  • 高城百合子(たかしろゆりこ)/千代があこがれるスター女優:井川遥さん
  • 山村千鳥(やまむらちどり)/「山村千鳥一座」の座長で、千代の最初の師匠:若村麻由美さん
  • 薮内清子(やぶうちきよこ)/「山村千鳥一座」の座員:映美くららさん

【京都の人々】

  • 宮元潔(みやもときよし)/京都で千代が働くカフェー「キネマ」の店主:西村和彦さん
  • 宇野真理(うのまり)/カフェー「キネマ」の女給:吉川愛さん
  • 若崎洋子(わかさきようこ)/カフェー「キネマ」の女給:阿部純子さん

【撮影所の人々】

  • 小暮真治(こぐれしんじ)/鶴亀撮影所の助監督:若葉竜也さん>(朝ドラ初出演)
  • 片金平八(かたがねへいはち)/鶴亀撮影所の所長:六角精児さん
  • 守屋(もりや)/鶴亀撮影所の守衛:渋谷天外さん

【語り・黒衣(くろご)】

  • 桂吉弥さん

子役たちの活躍♪

物語開始からは、子役ちゃんたちの熱演がドラマを盛り上げてくれました♪

千代の子ども時代を演じた毎田暖乃(まいだのの)さんは、朝ドラ「スカーレット」で、ヒロイン喜美子の親友の照子の長女、雪子役でも出演していました。
父親役のトータス松本さんとは初共演ながら、演技の息はぴったり。お父ちゃんに、「親やったら親らしいことさらせ!」と怒りをぶつけて蹴り飛ばすシーンは、毎田さんのアドリブだったとか。
ロケ前には、鶏の扱いになれるために知り合いの養鶏場で自主練をしたというがんばり屋さんです。

また、天海一平の子ども時代を演じた中須翔真(なかすとうま)くんも、朝ドラ「スカーレット」で、喜美子の息子の武志を演じていました。
かわいい小学生の武志を演じていた中須くんが、少しの間にすっかりイケメンになっていたことに驚く声も多数!
また、大人の天海一平を演じる成田凌さんとそっくり、と評判にもなっています。

実在モデルについて

「おちょやん」の物語では、ヒロインの千代は大阪の新しい劇団「鶴亀家庭劇」に加わり、喜劇界のプリンスの天海一平と結婚します。
戦後に、「鶴亀家庭劇」は「鶴亀新喜劇」となりますが、一平との結婚生活は終わりを迎えます。
一度は女優も辞めてしまった千代でしたが、ラジオドラマへ母親役として出演し、女優復帰。「大阪のお母さん」と呼ばれる人気女優に・・・というストーリーが発表されています。
このことから、実在モデルは、「鶴亀家庭劇:松竹家庭劇」、「鶴亀新喜劇:松竹新喜劇」、「天海一平:2代目渋谷天外さん」ということになりますね。

「おちょやん」は、浪花千栄子さんをモデルにしつつもフィクションで描かれる作品ということですが、実在モデルのいるキャラクターはほかにもたくさんいそうですね。
実在モデルとドラマの違いを見つけるのも楽しみですね♪

浪花千栄子さんの出演作品

祇園囃子

「祇園囃子(ぎおんばやし)」は、1953年公開の、溝口健二(みぞぐちけんじ)監督の映画です。
川口松太郎(かわぐちまつたろう)の小説を原作に、京都の祇園を舞台にしたこの作品で、浪花さんはお茶屋の女将のお君を演じ、ブルーリボン賞助演女優賞を受賞しています。

 

夫婦善哉

「夫婦善哉(めおとぜんざい)」は、1955年公開の、豊田四郎(とよだしろう)監督の映画です。
大正から昭和にかけての大阪を舞台に、大店の道楽息子と売れっ子芸者の恋愛をユーモアたっぷりに描いています。
浪花さんは、この映画で森繁久彌(もりしげひさや)さんと共演しています。

 

蜘蛛巣城

「蜘蛛巣城(くものすじょう)」は1957年公開の黒澤明(くろさわあきら)監督の映画で、三船敏郎(みふねとしろう)さんが主演しています。
シェイクスピアの戯曲「マクベス」を下敷きに、能の様式美を取り入れて戦国時代を描いた映画で、後の映画にも大きな影響を与えた作品だと評価されています。
浪花さんは、物の怪の妖婆役で出演しています。

 

最後に・・・

「おちょやん」のヒロインのモデル、浪花千栄子さんは、上方女優の代名詞とも言われて親しまれた女優さん。でも、華やかな女優としての活躍の裏で、離婚も経験しています。
また、浪花さんの家は貧しく、小学校にもちゃんと通うことができずに女中奉公に出されたため、文字の読み書きが苦手でした。それを努力して克服したというエピソードも残っています。
女優一筋に生きた、波乱万丈の浪花千栄子さんの人生。若手の演技派として注目される杉咲花さんがどんなふうに演じてくれるのか、とっても楽しみですね。
期待しましょう♪