スカーレット

スカーレット陶芸作品はモデル神山清子作!八郎の作品は師匠の作品!

NHK連続テレビ小説第101作目「スカーレット」。

放送回数も残り半分を切り、新しい展開にますます目が離せないスカーレット。
毎朝、主題歌の「フレア」を聴きながら、今日の元気をもらっている人も多いのでは?
フレアに合わせて流れるオープニングのクレジットで、俳優さんたちの名前に続いて表示されるスタッフさんを見ていると、ほんとうにいろいろな仕事があって驚きますね。

まんちゃん
まんちゃん
時代考証、風俗考証、滋賀や大阪のことばの指導と、いろいろあるね
ぷくちゃん
ぷくちゃん
ギター指導やアクション指導もあるよ!

私が気になったのは、クレジットに名を連ねている、喜美子や八郎の陶芸作品制作や陶芸指導の方たち。リアルな陶芸のシーンや作品たちは、どんなふうに生み出されているのでしょうか?
スカーレットの陶芸作品制作者や、陶芸指導の先生について調べてみました♪

喜美子陶芸作品・神山清子さん

父、常治が亡くなって、ずっと泣くことができずにいた喜美子。それに気づいた八郎に抱きしめられながらこらえていた涙を流した喜美子は、目が覚めたかのように作品作りにとりかかり、初めての作品を完成させます。
いくつもの小さな泥だんごをまとめて作ったそのお皿は、きれいな緑色をしていました。

このお皿のように画面に登場する喜美子の陶芸作品たちを制作したのが、女性陶芸家の神山清子(こうやまきよこ)さん。喜美子の実在モデルでもあります。
喜美子のだんご皿も、清子さんが初めて作ったオリジナル作品の、土のだんごを並べて大皿に仕立てた「小紋様皿」をイメージしています。

清子さんは、昭和11年、長崎県に生まれ、11歳のときに信楽に移り住みます。絵を描くことが好きだった清子さんでしたが、父親の反対で美術系の学校に進むことはできず、中学卒業後は和洋裁学校へ通うことに。
その後、陶器会社に就職、絵付け助手として働いたあと27歳で陶芸家として独立します。

清子さんが陶芸を始めたころは、女性が窯に入ると穢れる、とも言われていて、陶芸は男の世界でした。清子さんはそんな状況の中、自宅の工房に作った「寸越窯(ずんごえがま)」で、釉薬を使わない古信楽を復活させます。
清子さんは、自然釉薬を使った陶芸の先駆者でもあり、女性陶芸家の草分けでもあるのです。

私生活では、夫の女性問題による離婚、長男で陶芸家だった賢一さんの白血病による病死など、さまざまな困難が清子さんを襲います。
賢一さんを亡くした経験から、清子さんは骨髄バンクの設立にも奔走、現在も骨髄バンクの普及に関わっています。

清子さんは、現在も創作や講演など、信楽で活躍されています。「寸越窯」も、事前に問い合わせのうえ見学ができます。

まんちゃん
まんちゃん
波乱万丈の人生だね・・・
ぷくちゃん
ぷくちゃん
困難を乗り越える強さ、見習いたい!

八郎陶芸作品・熊倉順吉さん

昭和41年、春。八郎の作品は、陶芸展で金賞を受賞します。喜美子のために特別に実演会を開いてくれたジョージ富士川に強い刺激を受け、集中して作り上げた作品でした。
役場に飾る、いやそれとも窯業研究所に展示する、などさまざまな思惑が飛び交う中、その作品はかわはら工房に置かれることになります。
その美しい色合いの作品は、陶芸家の熊倉順吉(くまくらじゅんきち)さんの手によるものです。

熊倉さんは、大正9年、京都市に生まれました。京都市立第一工業学校建築科を卒業、次いで京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)図案科で室内装飾を学びます。卒業後は、徴兵され戦争に行きました。

戦後は京都松斉陶苑に入門、日展に入選、個展を開催するなど活躍します。
昭和27年、29年には現代陶芸展で受賞、昭和30年に日本陶磁協会賞を受賞しています。

昭和32年には陶芸家集団走泥社に参加、人体やジャズをテーマにした作品など、独創的で前衛的な作品を作るようになります。
その後、海外の国際的な陶芸展にも次々に参加、昭和43年には大阪で行われた日本万国博覧会の迎賓館ラウンジの陶壁画のレリーフを手掛けています。

昭和34年から55年までは滋賀県立信楽窯業試験場嘱託として、デザインの指導に当たりました。喜美子の実在モデルである神山清子さんも、昭和46年ごろから熊倉さんに造形を学んでいます。
昭和60年11月10日、心不全のため永眠、65歳でした。

まんちゃん
まんちゃん
かなり前衛的な作品を手掛けているんだね
ぷくちゃん
ぷくちゃん
八郎からは想像ができない・・・

陶芸指導・高畑宏亮さん

毎回のように出てくる、喜美子と八郎の陶芸シーン。すっかりおなじみになりましたね。
ろくろを回すふたりの美しいしぐさを、うっとりして見ている人も多そうです。
そんなふたりの陶芸指導をしているのは、高畑宏亮(たかはたひろあき)さんです。

高畑さんは信楽高等学校を卒業した後、瀬戸でやきものについて学びます。
現在は、滋賀県工業技術総合センターに所属。同センターの信楽窯業技術試験場で陶磁器のデザインを担当、ろくろ指導なども行っています。

きめ細かい泡を立たせてビールなどの発泡飲料を美味しく飲めるようにする陶製品や、発泡飲料を注いだときに泡文字が浮き出る陶器なども開発、ビールを美味しく飲む方法を紹介したNHKテレビの「ガッテン!」に出演したこともあります。

高畑さんの陶芸指導を受けながら、喜美子を演じる戸田恵梨香さん、八郎を演じる松下洸平さんもこんな努力を。

戸田さんは吹き替えなしで陶芸のシーンを撮影するため、撮影前に4か月間、陶芸の稽古をしています。
また、土を練るのにもかなりの力が必要なため、食生活も変え、ジムに通って身体づくりをして、陶芸家である喜美子を演じています。

松下さんも、暇さえあれば陶芸の練習をしているとのことで、スカーレットの公式ホームページで練習をする動画が公開されていましたね。

まんちゃん
まんちゃん
「ガッテン!」出演は、2010年のことだったよ
ぷくちゃん
ぷくちゃん
10年も前に、すでにNHKに出演していたんだね

最後に・・・

いかがでしたでしょうか?

喜美子や八郎が作ったことになっている作品が、本物の陶芸家の方の手によるものだったことにびっくりしました。しかも、かなりご活躍の方の作品だったとは!
そんな作品へのこだわりや、俳優さんたちへの陶芸指導も含め、本物であることの深みが、画面に説得力を与えてくれているように思います。
画面に映っている作品や、俳優さんたちの陶芸をするしぐさにも注目しながらスカーレットを見るのも、楽しいかもしれませんね♪