スカーレット

スカーレット穴窯の薪代40万は今の100万円以上!本物も見学可能

NHK連続テレビ小説第101作目「スカーレット」。いよいよ、喜美子の陶芸への挑戦が始まりました!

昭和44年、秋。川原家の庭に、穴窯が完成します。
中学を卒業して、大阪にひとり働きに行く喜美子が見つけた焼き物のかけら。室町時代のものだと言われたそのかけらの色合いは、薪を焚いて作る陶芸の方法で偶然出た色合いでした。
喜美子を励まし続けてくれたそのかけらの色合いを出して、他の誰かを励ましてあげたいという夢をかなえるため、喜美子は穴窯での焼き物作りに挑戦することになります。

まんちゃん
まんちゃん
喜美子と八郎夫婦の今後も気になるけど・・・
ぷくちゃん
ぷくちゃん
焼き物のことも気になる!

ここで私が気になったのは、「穴窯」について。

「穴窯」って、どんな窯?
薪のお金がかかる、って言うけれど、どれくらいかかるの?

そんな疑問について、調べてみました♪

「穴窯」ってどんな窯?


日本では、古墳時代に初めて、須恵器を焼くための穴窯が登場します。それまでの土器は、ろくろを使わないで形を作り、野焼きしていました。野焼きは、地面に浅く穴を掘って土器を入れ、薪やわらなどをかぶせて焼く方法です。ろくろを使って形を作り、窯で焼く須恵器は、大陸から伝わった最先端の技術でした。

穴窯は、地中に穴を掘って造った「完全地下式」のものと、丘などの傾斜している所に屋根をつけて造った「半地上式(または半地下式)」の二つがあります。

現在、陶芸に使われる窯には、電気窯、灯油窯、ガス窯、薪窯などがあります。穴窯は薪窯の一種で、薪を使って焼き上げる、伝統的な窯です。


薪で焼く穴窯は、電気窯、ガス窯に比べ、焼くための管理は難しく、人手も日数もかかります。安定して焼くのは得意ではありませんが、その一方で、個性的な作品が焼き上がります。どんな作品が焼き上がるか、焼き上がるまでわからない、という不安と期待が両方味わえます。

まんちゃん
まんちゃん
陶芸をする人には、やっぱり薪で焼く魅力には勝てない、という人も多いようだよ
ぷくちゃん
ぷくちゃん
出来上がりが炎の力によるもので、人の力が及ばないところも魅力の一つだね

穴窯にはどのくらいお金がかかるの?

ネットなどで現在の穴窯の制作費を調べると、小さいもので100万円くらいから造れるようです。(本体工事のみ、出張費は別)。
スカーレットでは、夏から秋にかけて二人の職人さんが窯を作っていたので、人件費もそれなりにかかっていたのではないでしょうか。

また、薪の値段もかなりかかります。喜美子の計算では、失敗した一度目の窯焚きで15万円、二回目の窯焚きで25万円の薪代がかかっています。
日本銀行の発表した資料では、平成30年の物価は昭和40年のおよそ4.2倍。喜美子が穴窯を造ったのが昭和44年なので、ざっくり言って一回の薪代は、今のお金で60万円から100万円くらいかかっていたと言えそうです。

窯業研究所の柴田も、丸熊陶業でも薪で焼くやり方はやめてしまった、薪で焼くのは今はぜいたく品や芸術品、と言っていましたが、うなずける値段ですね。

まんちゃん
まんちゃん
慶乃川さんのノート、お金の計算のところに「あかん」って書いてあったね・・・
ぷくちゃん
ぷくちゃん
焼くのに失敗したら、一円も戻ってこないんだものね・・・

これからの展開!喜美子の穴窯は成功する?

八郎の反対を振り切り、二回目の窯焚きに挑戦した喜美子。でも、今回も目指すような色を出すことはできませんでした。
三回目に挑戦するために喜美子は研究を続けますが、武志のために積み立てていたお金まで使おうとする喜美子に八郎は強く反対します。いったんやめや、という八郎の言葉を納得しないまま受け入れる喜美子でしたが、やはり挑戦したい気持ちを止めることができませんでした。
言い合いの末、二人の意見はすれ違ったまま、とうとう八郎が武志を連れて家を出て行ってしまいます。

八郎から武志を預かっていた照子が、八郎ときちんと話すよう、喜美子を説得しにやってきます。自分のやりたいことをやるのに誰の許しもいらない、ひとりもええなぁ、とつぶやく喜美子に、照子が必死に訴えます。
「喜美子、目ェ覚ませ!目ェ覚ましてくれ!」

武志を連れ帰ってきて、三回目の窯焚きに挑戦する喜美子でしたが、今回も失敗に終わりました。立ち直ることができない喜美子に、信作と百合子が大阪の動物園の入場券を武志の分と喜美子の分の二枚、渡してくれます。信楽の外の空気を吸ってきたほうがいい、という気持ちも込められていました。

大阪で、なつかしい荒木荘の人たちに会って、力をもらう喜美子。覚悟を決めて、借金をしてでも穴窯を続けることを決めます。


四回目の窯焚きも失敗、五回目の窯焚きでやっと求めていた色合いの一部をつかみかけます。六回目の窯焚きも成功には至りませんでしたが、窯焚きの日数の長さについてのヒントをつかむことができます。

ですが、七回目の挑戦をするのに必要な収入がありません。喜美子と八郎の別居のうわさが町に広がり、かわはら工房へ仕事を依頼する人が減ってしまっていたのでした。このピンチを、ひろ恵の持ってきた大口の依頼が救ってくれました。突然やってきた草間の励ましも、喜美子を強く力づけました。

喜美子が六回の窯焚きの失敗から見つけた答えは、薪を二週間燃やし続けるということでした。心配した八郎がかわはら工房にやってきて、喜美子を気遣う言葉をかけますが、喜美子の決意は変わりませんでした。

七回目の窯焚きが始まります。二週間、燃やし続け、窯の一部は壊れて炎が噴き出します。火を消そうとするマツを止め、喜美子は薪を次々に投げ入れ、火を燃やし続けます。そしてできあがった器は、喜美子が求め続けていた美しい色をしていました。喜美子はとうとう、夢をかなえたのです。

まんちゃん
まんちゃん
失敗した六回で、薪代は15+25×5で140万円?今のお金でおよそ600万円!!
ぷくちゃん
ぷくちゃん
成功したから良かったけれど、もし成功しなかったらと考えると恐ろしい・・・

実在モデルについて


ヒロイン喜美子の実在モデルは、女流陶芸家の神山清子さんです。
神山さんは1963年、27歳で、陶芸家として独立しました。そして、自宅を工房にして、半地上の古代穴窯、「寸越窯(ずんごえがま)」を造ります。

この寸越窯で、神山さんは、釉薬をかけずに穴窯で焼く焼き物作りに取り組みます。そして、温かみのある緋色(ひいろ)を出すことに成功します。寸越窯は、事前に問い合わせをすれば、見学もできます。

寸越窯
住所:滋賀県甲賀市信楽町勅旨2202(滋賀県立陶芸の森入口20m右側)
TEL:0748-83-0259
FAX:0748-83-0259
不定休

まんちゃん
まんちゃん
緋色は英語で「スカーレット」って言うんだね
ぷくちゃん
ぷくちゃん
神山さんのように、喜美子も緋色を出せるといいね

喜美子の穴窯の秘密

本物の穴窯、「スカーレット窯」


喜美子が薪を入れ、本物の火を焚いて陶器を焼いている穴窯。その撮影のために、滋賀県信楽の山中に、スカーレット撮影専用の本物の穴窯、「スカーレット窯」が造られました。


川原家の庭のセットの大きさに合わせて大きさが決められたスカーレット窯。窯の向きや出入口の位置なども、撮影に適しているかどうかが考えられて造られています。

また、実際に1300度の高温まで温度が上がるため、地元の消防団の皆さんにも待機してもらうなど、安全面にも考慮して撮影が行われています。

およそ一か月をかけて、窯作りのプロが造った窯ですが、喜美子や武志が手伝っていた様子がうかがえるように、わざとラフに仕上げています。

スタジオセットの穴窯

川原家やかわはら工房は、NHK大阪放送局の中のスタジオセットで撮影されています。そのセットの中、川原家の庭にも、穴窯があります。信楽山中の「スカーレット窯」に外観を合わせて造られています。

さらにもう一基、セットの穴窯が存在します。こちらは、窯の内部の撮影用に造られたものです。

合計で三基の喜美子の穴窯。どのシーンでどの窯が使われているのか、想像しながら見るのも楽しいかもしれませんね♪

まんちゃん
まんちゃん
三つの窯を使い分けていたなんて!
ぷくちゃん
ぷくちゃん
さすが朝ドラ!

最後に

穴窯での作品作りにこだわる喜美子と、いったん穴窯から離れようと喜美子を説得する八郎。立場の違いが、夫婦の関係にも影響して、見ていて辛い描写が続きますね。喜美子も八郎も、どちらも間違っていないと思えるので、視聴者には落ち着かない日々が続きそうです・・・。

穴窯での作品作りが成功して、明るい展開になる日を待ちたいと思います♪