エール

エールの福島行進曲は鉄男の恋の歌?きほことの恋の結末ネタバレ!

NHK連続テレビ小説第102作目「エール」。

大人の音を演じる二階堂ふみさんが本格的に登場し、ますます面白くなってきたエール。音の声楽の教師である「ミュージックティーチャー」御手洗の登場時には、そのあまりに濃いキャラに、SNSも騒然となりました。

今回、私がエールで注目したのが、裕一が作曲することになる「福島行進曲(ふくしまこうしんきょく)」。この曲は、音や裕一の幼なじみたちにも大きくかかわってくる一曲です。

まんちゃん
まんちゃん
オネエ言葉のミュージックティーチャーは、今までの朝ドラでは見たこともないキャラだね・・・
ぷくちゃん
ぷくちゃん
裕一にはどんなふうに絡んでくるのかな?

今回は、この「福島行進曲」や、この曲に関するエピソードについて調べてみましたので、ご紹介します♪

「福島行進曲」ってどんな曲?

昭和の初めころには全国的に、新民謡、地方小唄などと呼ばれる、今で言うところのご当地ソングが流行していました。
古関裕而さんの故郷である福島でも、昭和4(1929)年、ご当地ソングとしてこの「福島行進曲」が作られます。

作詞は、作詞家の野村俊夫さん。後に、古関裕而さん、歌手の伊藤久男さんとならんで「福島三羽ガラス」と呼ばれることになる人です。
エールの村野鉄男の実在モデルに当たる人で、当時は福島民友新聞社で記者として働いていました。

作曲はもちろん古関裕而さん。日本コロムビアの専属作曲家となって上京したのが昭和5(1930)年なので、上京の1年前に作られた曲ということになります。
レコードとして発売されたのは昭和6(1931)年5月のことで、古関さんのプロとしてのデビュー作です。

ご当地ソングらしく、歌詞には福島の名所が織り込まれています。一番の歌詞の「福ビル」は昭和2(1927)年に完成した建物で、当時の福島のシンボルともいえるものでした。
三番の歌詞にある「柳並木」は、福島の駅前から東に延びた大通りにあったものを歌っています。

また、「福島行進曲」のレコードのB面には、「福島夜曲(ふくしまセレナーデ)」が収録されていました。この曲は、作詞が竹久夢二さん、作曲が古関裕而さんです。
この曲をきっかけにして、竹久さんと古関さんは文通を始めています。

ところが、このレコードはそれほどヒットしませんでした。当時のレコードや、レコードを聴くための蓄音機は高価で、庶民には手の届きにくいものだったからです。
古関さんの曲がヒットするのは、昭和10(1935)年に発売される「船頭可愛や」まで待つことになります。

まんちゃん
まんちゃん
ヒットしなかったなんて、残念!
ぷくちゃん
ぷくちゃん
B面の「福島夜曲」は、福島駅前にあるモニュメントで聴くことができるよ

福島行進曲

昭和6年
作詞 野村俊夫
作曲 古関裕而
歌唱 天野喜久代

胸の火燃ゆる宵闇に
恋し福ビル引き眉毛
サラリと投げたトランプに
心にゃ金の灯愛の影

月の出潮の宵闇に
そぞろ歩こうよ紅葉山
真赤に咲いた花さえも
明けりゃ冷たい露の下

唇燃ゆる宵闇に
いとし福島恋の街
柳並木に灯がともりゃ
泣いて別れる人もある

引用サイト:梅丘歌曲会館 詩と音楽
http://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S6851.htm

第9週あらすじ

コロンブスレコードと専属契約をしたものの、作曲した曲が採用されることはなく、裕一は焦り始めます。
そんな中で依頼された早稲田大学の応援歌「紺碧の空」の作曲を通して、自分のためだけでなく、誰かのために作曲することの大切さを深く感じた裕一。「紺碧の空」は広く受け入れられ、裕一は自信を取り戻します。

そんな裕一は、ある日、幼なじみで、今は福島で新聞記者として働いている鉄男を東京に呼び出します。
「鉄男君。僕と曲作んないが?」
そこに、久志もやってきます。
鉄男が詞を、裕一が曲を書き、久志が歌う。今は福島で働いている鉄男は即答はできませんでしたが、それは3人の夢でした。

そのころ音は、音楽学校の記念公演の二次審査に挑んでいました。審査員には、あの双浦環も招かれていました。
最終選考の二人に残った音に、環は言います。
「あなたの歌からは、何も伝わってこなかった。あなたはどこまで役を理解してる?」

記念公演の演目は、オペラ「椿姫」。最終選考に受かれば音が演じることになるのは、社交界の華、ヴィオレッタです。
ヴィオレッタは、青年貴族のアルフレードと恋に落ちますが、アルフレードの父の反対にあい、身を引きます。ほかに好きな人がいる、というヴィオレッタの嘘を信じ、アルフレードは怒りに震えます。
実は肺結核に侵されていたヴィオレッタ。アルフレードはヴィオレッタの嘘を知り、死の床にあるヴィオレッタのもとにかけつけます。ヴィオレッタはアルフレードに自分のポートレートを渡し、天に召されていきます。

そんなヴィオレッタの気持ちを理解できない音。ヴィオレッタの気持ちをつかもうと、音は木枯の紹介で一週間だけ、男女の社交場であるカフェーで働くことにします。
音は、そこで働く先輩の女給である希穂子のしぐさや人柄に、魅了されました。

ある夜、鉄男がカフェーに現れます。カフェーで働く音を心配して、裕一が休暇で上京していた鉄男に頼んだのでした。
音に遅れて席に着いた希穂子と鉄男は、お互いを見て驚きます。二人は福島で知り合い、つきあっている仲でした。ところが、鉄男に新聞社の社長の娘との縁談があることを知った希穂子は、鉄男の前から姿を消していました。希穂子が東京にいるらしいと聞いた鉄男は、たびたび上京して希穂子を探していたのでした。

音のカフェーの仕事の最終日、鉄男が再び希穂子に会いに来ますが、希穂子は迷惑だと言って追い返します。
落ち込んで戻ってきた鉄男と、久志と裕一の3人は酒を飲みながら語り合います。
「実は、書いで見だんだ・・・」
鉄男が取り出したのは、「福島行進曲」の歌詞。
「いい。すごぐいいよ、鉄男くん!こういう、心にグッとくる歌詞との出会いをずっと待ってた!この詞に、曲つけさせでくれないか?」
「分がった・・・。いい曲つけでくれよ。」
「ありがど!久志、君が歌ってくれるか?」
「僕以外にいるの?」
三人で乾杯すると、落ち込んでいた鉄男がようやく笑顔になりました。

裕一は、一晩で曲を書き上げます。この曲がようやく認められ、裕一はプロの作曲家としてデビューすることになりました。
ただし、まだ誰も知らないただの学生の久志にいきなり歌わせるわけにはいかず、歌うことになったのは別の女性歌手でした。

レコード発売のお祝いのパーティー会場は、閉店後のバンブー。裕一、音、鉄男、久志、そして保と恵で盛り上がります。
「ありがとな。お前が誘ってくれながったら、また詞を書ごうなんて思わながった。」
礼を言う鉄男。「福島行進曲」は、作詞家・村野鉄男のデビュー作でもありました。
「ほんとうは久志に歌ってほしかったけど・・・あきらめてないがら。いつか必ず三人でレコード出す。『福島三羽ガラス』だ!
裕一も答えました。

そのとき、音に誘われた希穂子も遅れて顔を出しました。
「おめでとうございます。今後のご活躍をお祈りしています・・・。」
立ち去ろうとする希穂子を久志が止め、みんなで福島行進曲を聴こうと誘います。
「俺やっぱし、希穂子じゃなきゃだめだ。俺ど一緒に生きてくれないが。」
福島行進曲が流れる中、希穂子に結婚を申し込む鉄男。
希穂子は、別の人と結婚が決まったと嘘をついて、鉄男の前から去っていきます。

椿姫のヴィオレッタを決める最終選考会。歌いながら、音の心で、愛する人のために嘘をつくヴィオレッタと希穂子が重なります。
ヴィオレッタの気持ちになりきって涙を流す音の姿と歌声に、審査員たちは圧倒されました。そして、音は、見事にヴィオレッタ役を勝ち取ったのでした。

まんちゃん
まんちゃん
希穂子と鉄男の恋が悲しいね・・・
ぷくちゃん
ぷくちゃん
どちらもお互いを想いあっているのにね・・・

最後に・・・

いかがでしたでしょうか?

古関さんのプロデビュー曲である「福島行進曲」。
デビュー曲ではあるものの、あまりヒットしなかったこともあり、脚光を浴びることが少ない曲なのかもしれません。
朝ドラ「エール」で取り上げられることで、気軽に聴けるようになるのを楽しみにしたいと思います♪