2020年度前期のNHKの連続テレビ小説「エール」♪
裕一と音の元に可愛い赤ちゃんが誕生しましたね!親としての二人の成長、赤ちゃんの成長も楽しみです。
さて、話が少し前に戻りますが、第9週での出来事です。「紺碧の空」で自信を取り戻した裕一。廿日市は「この詩の作曲を」と裕一に指示します。磯貝王次郎が作詞した「横浜囃子」でした。
磯貝王次郎は「第二の西條八十と言われている大型新人」と廿日市は言っていました。
西條八十は実在の詩人、フランス文学者、作詞家として明治~昭和にかけて活躍した人物です。第8週で早稲田大学の応援歌「紺碧の空」話がありました。歌詞の選考を行った人物でもあります。
1月15日はフランス文学者で詩人の西條八十の誕生日(1892年)。歌謡曲の作詞家としても活躍し、「蘇州夜曲」「東京ブルース」「青い山脈」「王将」など数々のヒットを放った。 pic.twitter.com/IvQyvZHa
— うちゆう (@nousagiruns) January 15, 2013
磯貝王次郎、実際のところは、親の七光りで作詞家になろうとしている重役の息子だったようです。廿日市も「ばばを引かされた」とのこと。他の作曲家にも作曲を頼んでいたということで、裕一が作曲したものは採用には至りませんでした。
さて、磯貝王次郎、いったいどのような人物なのか、、、。
調べてみたのですがモデルはこの人!という情報は残念ながら見つけられませんでした。エールで今後また登場しましたらご案内したいと思います。
磯貝王次郎作詞の「横浜囃子」のモデルは?
「横浜囃子」はドラマの中で音が歌詞を口にしていましたね。
横浜囃子
食べて美味しい南京町
楽しく踊ろう伊勢佐木町で
明るく映える赤い靴
スッチョイ スッチョイ スッチョイナ
最後のスッチョイ スッチョイ スッチョイナ。
福島県の民謡「会津磐梯山」でもこの掛け声が使われています。
磐梯山は主人公のモデル・古関裕而さんの出身地の福島市からは距離があるので見ることはできませんが、福島県を代表する山の一つです。
福島県が舞台になっている、2013年の大河ドラマ「八重の桜」のオープニングでは磐梯山が映っていました。
八重の桜始まった!磐梯山〜! pic.twitter.com/gg3OvP9z
— ちゃんめー (@me_softbank) January 6, 2013
「横浜囃子」の歌詞を見てみると、横浜の町の名前や赤い靴がでてきますね。
横浜のお土産の名前にもなっていたりする赤い靴。童謡「赤い靴」の発表は1922年(大正11)です。
野口雨情さん作詞、本居長世さん作曲です。
作詞の野口雨情さんと古関裕而さん、実は関係があるようですよ。
野口雨情とは?
「七つの子」「シャボン玉」「赤い靴」などなど、数多くの童謡で有名な野口雨情記念館。シャボン玉像の近くに立つと曲が流れ、シャボン玉が出て来ます。 pic.twitter.com/9cuu1ayW
— あじゃにぃ (@ajanii3) February 11, 2013
野口雨情さんは(1882~1945)茨城県出身の詩人、作詞家です。
北原白秋、西條八十と並び童謡界の三大詩人と言われています。童謡だけではなく地方小唄など数多くの作詞を手掛けました。
出身地の茨城県北茨城市には野口雨情記念館があります。
映画の主人公にもなった、野口雨情
有名な野口雨情さん。1957年(昭和32)には野口雨情さんをモデルにした映画「雨情物語」が公開されました。
この映画の音楽を古関裕而さんが担当しています。
野口雨情作詞、古関裕而作曲の「荷物片手に」です。
1957年封切りの映画「雨情物語」の主題歌のひとつです。
「船頭小唄」もこの映画の中で使われています。
森繁久彌の扮する主人公が歌います。こんな恋しい この土地捨てて
どこへ行くだろ あの人は— maripon (@maripon009) May 5, 2020
エールと同じ年代の朝ドラにも登場!
1977年(昭和52)年前期に放送されていた朝ドラ「いちばん星」。
昭和の流行歌手・佐藤千夜子さんをモデルにした作品です。
追記/#佐藤千夜子 日本初のレコード歌手であり、自身最大のヒット曲『東京行進曲/昭和4年』で「#歌謡曲」というジャンルを確立させた。また 朝ドラ第19作『#いちばん星/昭和52年』で自身の半生がモチーフとなった(2代目ヒロイン/五大路子)大和田伸也の妻で、岡江久美子が義妹に。#エール/こぼれ話 pic.twitter.com/znynkE4z3I
— わび@さび (@think_literacy) May 13, 2020
ドラマの中ではレコードに歌を吹き込むシーンもあり、エールに重なる部分がある作品です。
野口雨情役には同郷である茨城県出身の俳優・柳生博さんが演じています。
100万円クイズハンター
柳生博さんの声が大好きだった
ゴールデンハンマーという名のスペシャルアイテムがドキドキ pic.twitter.com/AQQUf7SCgV— 🌶 万願寺とうがらし👉👈 (@DarthXevious) February 13, 2019
さて、昭和の流行歌手ということで、佐藤千夜子さんもエールと何か関わりがありそうですね。ちょっと調べてみました。
佐藤千夜子とは?
山形県出身の歌手です。
野口雨情作詞、中山晋平作曲の楽曲を数多くレコードに吹き込んでいます。
エールの木枯正人のモデルとなっている古賀政男さんとも佐藤千夜子さんは関わりが。
古賀さんが所属していた明治大学マンドリン倶楽部。定期演奏会で、古賀さん作曲の「影を慕いて」を合奏します。その時、演奏会にゲストで出演していたのは佐藤千夜子さんでした。「影を慕いて」を歌謡曲にしてみてはどうかと古賀政男さんにアドバイスしたそうです。
後に「影を慕いて」は大ヒットとなりました。
#エール【地方小唄の流行】廿日市が裕一に見せた新聞記事。「東京行進曲」大ヒットで、歌われた“ご当地”が賑わってるという主旨。東京行進曲を歌ったのは佐藤千夜子。古賀政男の「影を慕ひて」を最初に歌った歌手(ただしB面)です。作詞は「青い山脈」の西條八十、作曲は「ゴンドラの唄」の中山晋平。 pic.twitter.com/Et9zQaevCq
— ひぞっこ (@musicapiccolino) May 25, 2020
最後に・・・
エールでは数多くの作詞家、作曲家、歌手、、、が登場しています。
コロンブスレコードのシーンでは、レコード宣伝のポスターや作詞家の名前が書かれた表など、細部を見ても楽しめるようになっています。
時間があれば朝の放送でストーリーを楽しんで、お昼の放送で細部を眺めて、という観かたもありかもしれませんね!