2020年度前期のNHKの連続テレビ小説「エール」♪
エールの放送も半分が終わりました。
前半最後となった第13週では久志と御手洗の熱い戦いが描かれていましたね。
新人歌手発掘オーディションでコロンブスがどのような人物を求めているのか裕一が尋ねた際、杉山はこう答えました。
コロンブスでは阪東妻三郎のような立派なマスクに、知性と品性とたくましさを兼ね備えた、三オクターブを難なくと出せる、天才を求めています。
#エール【バンツマ推し】普段は極めて冷静沈着でおとなしい 廿日市の秘書・あかねさんが 実は 阪東妻三郎の熱いファンだということが判明。当時は大人気の映画スターでしたからね。#朝ドラエール pic.twitter.com/odNBw2Ncev
— ひぞっこ (@musicapiccolino) June 23, 2020
立派なマスクの阪東妻三郎、果たしてどのような人物なのでしょうか?
今回はエールに出てくる「阪東妻三郎」について朝ドラマニアの私が詳しく紹介します♪
〜もくじ〜
阪東妻三郎とは?
坂東妻三郎。バンツマ。日本橋の商家の生まれだが、歌舞伎の世界へ飛び込み、十一代目片岡仁左衛門の内弟子に。紆余曲折の末、牧野省三の目に留まり、映画界へ移るとメキメキ頭角を現し、トップスターへと登り詰める。俳優の田村三兄弟(高廣、正和、亮)の父親。 #朝ドラエール #エール pic.twitter.com/bEja6WLH3W
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) June 23, 2020
「バンツマ」の愛称で親しまれた俳優さんです。
大正後期から、亡くなる1953年まで時代劇を中心に出演。ちょうどエールで描かれている時代に活躍した大人気俳優です。
阪東妻三郎のプロフィール♪
名前:阪東妻三郎(ばんどうつまさぶろう)
本名:田村傳吉(たむらでんきち)
誕生日:1901年12月14日
命日:1953年7月7日
出身地:東京都
経歴
木綿問屋の次男として誕生。
家族が芝居が好きな影響もあり、16歳の時に歌舞伎役者・十五代目市村羽左衛門さんに弟子入りしようとするも、断られてしまいます。
帰りに歌舞伎俳優・十一代目片岡仁左衛門さん宅の前を通りかかり、飛び込みで弟子入りを志願。十一代目片岡仁左衛門さんの下で2年程弟子として過ごしますが、雑用ばかりだったそうです。その後、浅草にあった吾妻座で舞台俳優として活動し始めます。1919年からは映画にも出演。
1923年公開の映画「鮮血の手形(前篇・後篇)」では初主演を務め、人気を得ます。
1925年には映画会社・阪東妻三郎プロダクションを設立。京都・太秦に撮影所を建設。
太秦映画村の前身の京都撮影所は個人の持ち物だったと初めて知った。阪東妻三郎さん(田村正和さんのお父さん)1人が作った撮影所だったのね…資金もそうだけど映画に賭ける情熱を感じる。凄いなぁ…!
— まおり (@tmix2185) May 4, 2015
数多くの時代劇で主人公を演じ、見事な剣さばきをみせます。剣戟王と呼ばれ、全国にファンがいました。当時の子どもたちも、阪東妻三郎さんをマネしてチャンバラごっこをしていたようです。
1953年の「あばれ獅子」撮影中に体調を崩し、脳出血のため逝去。最後まで俳優として活躍しました。
家族について
ここで、阪東妻三郎さんの息子さん、お孫さんをご紹介します♪
田村高廣さん(長男)(1928~2006)(長男)
田村高廣
1928年8月31日 – 2006年5月16日
京都府京都市出身の俳優。
田村俊磨、田村正和、田村亮(共に俳優)の兄であり、田村兄弟の長男である。異母弟に俳優の水上保広がいる。 pic.twitter.com/liiTgH5vfh— ボルビザン (@gebokuhosa) June 17, 2020
2005年前期の朝ドラ「ファイト」。競走馬との出会いがヒロイン・木戸優(本仮屋ユイカさん)を成長させてくれます。
調教師・村上義高役で出演していたのが田村高廣さん。
テレビドラマだけでなく、映画にも数多く出演されていました。
田村俊磨さん(次男)(1938年生まれ)
ほんとは「田村4兄弟」
名優・田村正和さんの兄、田村俊磨(たむらとしま)さん。(高廣さんと正和さんの間の次男)
株式会社タムサプライヤ社長
なかなかの男前ぢゃありませんこと? pic.twitter.com/jvYWviF53l— ナンシー・トルネアータ (@kitty__keiko) April 28, 2018
次男の俊磨さん。
高廣さん、正和さんのマネージャーをしていた時期もあるそうです。
兄弟の中では唯一、俳優の道には進まず、1980年に会社を設立されています。
田村正和さん(三男)(1943年生まれ)
阪東妻三郎(阪妻)。息子(三男)は田村正和 #エール pic.twitter.com/wJh2Y2d2z9
— コブラの憂鬱 (@CobMalinconia) June 23, 2020
刑事ドラマ「古畑任三郎」シリーズの主演で知られる正和さん。
高廣さん主演映画の撮影見学に行った際、勧められて端役で出演し俳優の道を歩み始めたそうです。
飲料メーカーのCMなど、各社にひっぱりだこでした。
田村亮さん(四男)(1946年生まれ)
田村亮さんが悪役だと、どうしても実相寺昭雄監督の「無常」がちらついちゃう♡
あの田村さんは、あまりにも残酷で美しい…魅力的な悪役はいない。 pic.twitter.com/z0WF641g2r— あらよー (@grolydays56) July 18, 2015
四兄弟の中で唯一の戦後生まれである亮さんも、俳優として数多くの作品に出演。
幼い頃、父・妻三郎さんが有名だということを知ったきっかけが流行していたメンコ遊び。メンコの似顔絵にお父さんが描かれていたことからだそうです。
水上保広さん(1947年生まれ)
#水上保広
水戸黄門16部「鬼面に隠れた忠義の心-盛岡-」
毛馬内大輔(竹脇無我)の仲間の侍(左)
クレジット:あり pic.twitter.com/JN8TxSlhCH— 【時代劇】大部屋&名脇役【俳優】 (@jidaigeki_obeya) November 9, 2017
田村兄弟の異母弟にあたります。
俳優として「水戸黄門」シリーズや「暴れん坊将軍」シリーズなど時代劇を中心に活躍されています。
田村幸士さん(孫)(1977年生まれ)
田村亮の息子、幸士を初めてテレビで見た。なんかすごく優しそうで親しみやすくて、それでいて渋くて素敵!! pic.twitter.com/cyDfrbBbO7
— らすこー (@rascalpone) April 30, 2019
四男・亮さんの長男で俳優の道を歩まれています。
特技はスキーで、大会で入賞されたこともあります。
着物の魅力を伝えるためのイベントのプロデュースなど、俳優業以外でもご活躍されています。
裕一のモデル・古関裕而さんとの関わり
左から山田五十鈴・阪東妻三郎・田中絹代…「おぼろ駕籠」昭和26/1951年、監督/伊藤大輔 pic.twitter.com/P9EesSAond
— BON (@1632bdkrst) April 18, 2017
様々な映画に出演している阪東妻三郎さん。主演作の一つ1951年公開の「おぼろ駕籠」。「鞍馬天狗」シリーズで知られる小説家・大佛次郎さんの時代小説を原作にしています。
「おぼろ駕籠」の主題歌は裕一のモデル・古関裕而さんが作曲されています。
ちなみに作詞は詩人でありフランス文学者、作詞家の西條八十さん。早稲田大学の卒業です。エールでは第8週に早稲田大学応援歌「紺碧の空」の作詞の選者として名前だけ登場していました。
最後に・・・
大人気俳優・阪東妻三郎さん。
ご家族も俳優として大活躍です!
ご本人だけでなく、子どもさん、お孫さん達の作品を視聴してみるのもいいかもしれませんね。