NHK連続テレビ小説第103作目「おちょやん」。
今回、私がおちょやんで注目したのが須賀廼家万太郎(すがのやまんたろう)役の板尾創路さん。
最近は俳優業や、又吉直樹さん著書の「火花」等の映画監督業で知られる芸人の板尾創路さん。実は芸能界デビューは、ほんこんさんとの「130R」というお笑いコンビのボケ担当でした。そのほんこんさんが、SNS上での投稿者との自らの似顔絵の扱いをめぐり、大きな騒ぎが勃発。
一触即発になりそうな状況の中、板尾創路さんがその騒ぎの元になったほんこんさんの似顔絵を自分のプロフィール画像に使い、その場をうまく収めるという実に気転のきいた対応をとりました。そこでのシュールな笑いは、一流芸人ならではの対応だと、twitter上でも話題になっています。
単なるお笑い芸人でもなく、かといって俳優や監督というくくりだけにも収まらない、「板尾創路」さんという独特の存在が魅力の芸能人でいらっしゃいます。
板尾創路さんは今回おちょやんで4回目の朝ドラ出演です。今までどんな俳優人生を送ってきたのかプロフィールや出演作品などを詳しくご紹介します♪
〜もくじ〜
板尾創路が演じる須賀廼家万太郎(すがのや まんたろう)ってどんな役?
ほんこんが来た回の板尾壇の板尾創路めちゃくちゃ笑ってて可愛すぎ pic.twitter.com/edsVHH634j
— 実家住み無職 (@itaoitsujisuki) August 25, 2020
板尾創路さんは、今回のおちょやんでは、一座を率い、ずば抜けた観客動員数を誇る喜劇王・須賀廼家万太郎(すがのや まんたろう)を演じます。杉咲花さん演じる千代と成田凌さん演じる天海一平の目標となる喜劇家の役どころになります。
須賀廼家万太郎は、大阪だけでなく東京でも絶大な人気を誇り、喜劇会の帝王とも呼ばれる存在です。
9歳のヒロイン千代と友達になった一平の父、初代天海天海(あまみてんかい)が率いる「天海一座(てんかいいちざ)」の役者、須賀廼家千之助(すがのやせんのすけ)とは、過去に何かあったような気配です。
こちら、須賀廼家万太郎(すがのや まんたろう)劇のポスターです。
万太郎さん…ソックリすぎます…#板尾創路#朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/B21FM6UmFG— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) December 10, 2020
道頓堀のえびす座で喜劇を上演し、千代が働く岡安に滞在していた天海天海が急死、えびす座で葬儀が行われます。
その葬儀にやって来た万太郎は、「ほんに人の世は笑えん喜劇と笑える悲劇のよじれあい」という言葉を残していきました。
こちらは亡くなった喜劇役者を笑いで見送る板尾創路。いやあ、粋でいなせやなあ⭐️#おちょやん pic.twitter.com/EJCIKEbQdk
— GOWの部屋 (@GOW23665035) December 12, 2020
実在モデルについて
板尾創路さん演じる喜劇王・須賀廼家万太郎(すがのや まんたろう)の実在モデルは、「曾我廼家兄弟劇」を旗揚げして「喜劇」というジャンルを確立させた曾我廼家五郎かと思われます。
日本の喜劇王とも呼ばれる曾我廼家五郎は、1887年に堺に生まれました。大阪で丁稚奉公をした後、歌舞伎俳優として舞台を踏みます。そして1904年に、後に天才喜劇役者と言われることになる曾我廼家十郎とともに「曾我廼家喜劇」を旗揚げします。
1904年には日露戦争が始まっていましたが、「曾我廼家喜劇」はその日露戦争を題材にしたお芝居「無筆の号外」が大当たり。
ところが、喜劇に対する考え方の違いから、五郎と十郎は別れることに。
泣かせて笑わせる熱演型の人情喜劇を目指す五郎と、即興的な笑いを得意とする天才型の十郎は、芝居に対する考え方が違っていました。
十郎が1925年に亡くなった後も、五郎は「曾我廼家五郎劇」で活躍します。咽頭がんを患って声が出なくなっても、五郎は舞台に立ちました。
浅草を中心に活躍した榎本健一(エノケン)や古川ロッパも、五郎を「先生」と呼んで尊敬していました。
1937年に世界の喜劇王であるチャップリンが来日、五郎を訪問しています。そのとき、二人が握手を交わす写真が新聞に掲載されています。
1948年、71歳でこの世を去りました。
【研究紹介】日本の喜劇の創始者は明治38年に大阪・道頓堀の浪花座にて曾我廼家劇を旗揚げした曾我廼家五郎。喜劇王・チャップリンが昭和7年に初来日した際、東京・歌舞伎座の楽屋に日本の喜劇王・五郎を表敬訪問している。(古川綾子特任助教) pic.twitter.com/rAQVQ2fQeL
— 国際日本文化研究センター(日文研) (@NICHIBUNKENkoho) March 21, 2017
板尾創路のプロフィール♪
一億円貰うより一億人笑わす一言のほうが欲しいわ、マジで 板尾創路 pic.twitter.com/eu2aaG6tDp
— 心に残る芸人名言集bot (@geininmeigenbot) August 20, 2020
名前:板尾創路(いたおいつじ)
誕生日:1963年7月18日
血液型:A型
出身地:大阪府富田林市
身長:177cm
所属事務所:吉本興業
板尾創路が芸能界に入ったきっかけは?
大阪府出身の板尾創路さん。1987年、ほんこんとお笑いコンビ「130R」を結成し、ボケ担当で活躍します。また俳優としても活躍、映画「板尾創路の脱獄王」では、自ら監督、脚本、主演を務めました。
主な出演作は、映画「おいしい家族」、ドラマ「グッド・ドクター」などで、特にNHKでは、次で紹介します「着信御礼!ケータイ大喜利」、木曜時代劇「銀二貫」、連続テレビ小説「カーネーション」「まれ」、大河ドラマ「いだてん」などに出演されています。
板尾創路の代表作を紹介
ここで板尾創路さんの代表作を紹介します。
板尾創路の脱獄王
やばい…!両想い叶ったじゃんと思ったら…さらに出頭心を強くさせてしまいました…クラムボン界隈の方々、本当に申し訳ないです…(T . T)もし、クラムボンさんが牢獄に入れられたとしても、板尾創路の脱獄王の如く華麗に脱獄して欲しい https://t.co/LF9wNQrIUI pic.twitter.com/UpV9Yo00yY
— (@tarte_nico) June 27, 2020
2010年公開映画である「板尾創路の脱獄王」。
板尾創路さんの監督作品であり、長編映画デビュー作でもあります。板尾さん演じる主人公の鈴木雅之が繰り返す脱獄を題材とした作品です。
まれ
名セリフ「俺は漆に、かぶれるんだ!」
これ、ドラマじゃなく板尾創路さんがマジで言っているかと思って、
大笑いした記憶がある。#switchインタビュー #達人達 #NHK #ETV #Eテレ #板尾創路 #まれ pic.twitter.com/HVOWrAV9nE— kurage_raku (@kurage_raku) June 18, 2016
連続テレビ小説第92シリーズの作品「まれ」。能登地方に家族と移住し育ったヒロイン津村希(つむら まれ)がパティシエを目指して成長してゆく物語です。ヒロイン・希を土屋太鳳さんが演じています。
板尾創路さんは、輪島市役所に就職したヒロイン・希の上司である紺谷博之役で天敵という存在で出演しました。
着信御礼!ケータイ大喜利
今田耕司、オールスター感謝祭のあとにNHK駆けつけて最終回終了だって。0時までNEWS見てたのにwそのあと、録画しとけばよかった!
『ケータイ大喜利』12年の歴史に幕。 板尾創路「また、どこかで!」 | ORICON NEWS https://t.co/EqBf2Oac06 pic.twitter.com/2PdNXe6gPv— godai∞dean (@dean_pho_love16) April 8, 2017
2005年から2017年までNHKで放送されていたバラエティ番組である「着信御礼!ケータイ大喜利」。生放送中に大喜利形式で出したお題への回答を携帯電話で視聴者が投稿し、それを面白おかしく紹介するというもの。
板尾創路さんは審査委員長として出演、携帯電話の受信感度風に「アンテナ3本」「アンテナ2本」「アンテナ1本」「圏外」の4段階で内容を判定していました。
板尾創路の演技の評価まとめ!
次は演技の評価を紹介します。ここでは下手な意見と上手な意見をまとめてみました。
下手な意見
ケータイ大喜利でおなじみの板尾創路さん。下手な演技だけどドラマにはしっかりハマってる。
うまけりゃいいってもんじゃないんだよな。
奥深いよな、ドラマや映画って。
実際、わたしはマトリックスシリーズ大好きだけど、キアヌ様が素晴らしい演者だと思ったことはない。
作品が全てだから。— カレー144M (@currywhatsZ2) June 12, 2017
板尾創路さんは嫌いじゃないですが、板尾さんの演技は下手っぴだと思います。
— ジョニー大塚 (@44ROCK44) June 25, 2013
下手という意見も結構ありますね。ただ嫌いという声は少ないです。
上手な意見
板尾創路ってなんであんな不思議な人なのに演技上手なんだろう
謎…— ハンマーカンマー (@bonbonbass) April 28, 2015
それにつけても六角精児さんと板尾創路の演技の上手さよ。
あ、なんかドカベンの土井垣監督みたいな言い回しになっちゃった。#まれ— ナカムー (@casiotika) April 28, 2015
本業のお笑い以上に、現在俳優として引く手あまたの状態になっている板尾創路さん。
御本人は様々なメディアへの取材インタビューの中で、特に役に対するこだわりはないと語ります。仕事のジャンルへのこだわりもなく、好きなことを楽しみながらやってきたそうで、「結局は見た目ってすごく大事で、その人の存在感や雰囲気が必要とされている。」とも。
板尾さん御自身は、自分が俳優として重宝されているのは、その「存在感」や「違和感」ではないかと捉えています。
ある意味で貴重で、非常に不思議な存在感を放っている板尾創路さん。今後の更なる活躍が楽しみですね。
おちょやんでの板尾創路に期待!
いかがでしたでしょうか?
おちょやんでの役柄は喜劇王である須賀廼家万太郎(すがのやまんたろう)です。
コロナ禍で中断延期されていた撮影も再び始まり、いよいよ11月から放送が始まった「おちょやん」。
ヒロイン千代を演じる杉咲花さんは、「不思議な高揚感と共に、今後の撮影が非常に楽しみです。」とコメントしており、千代にこの喜劇王が今後どういう影響を与えていくのか、が気になりますね。
おちょやんでの板尾創路さんの登場を、楽しみにしておきましょう♪