NHK連続テレビ小説「エール」。
第15週は、福島三羽ガラスの始動と藤堂先生の出征で、複雑な思いを抱えて見ていた人も多かったと思います。
久志も言っていましたが、藤堂先生ほど教師に向いている人はいないのに、戦地に行かなくてはならないなんて、大変な世の中だったのですね。
藤堂先生、どうかご無事で…#朝ドラエール #エール pic.twitter.com/BQBfeiMnWV
— Alice (@AliceNeko_2106) September 24, 2020
第16週の予告では、そんな久志も出征する様子が描かれていました。
果たして久志も出征してしまうのか、実在モデルを元にご紹介します!
〜もくじ〜
久志の出征は?
久志の実在モデル 伊藤久男さんは出征したの?
第15週終了
藤堂先生の願いを込めた福島三羽烏揃い踏み「暁に祈る」は大ヒット、実際に伊藤久男さんも劇中で唄う兵士として映画に出演し「暁に祈る」同様 馬政課長が選定した「愛馬進軍歌」の替え歌を披露しています。
劇中の伊藤久男、山崎育三郎さんには叶いませんがなかなかの男前です。#エール pic.twitter.com/0jSfwJJw54— 黒猫亭鰹削 (@kizunam78) September 24, 2020
改めてご紹介すると、久志の実在モデルは歌手の伊藤久男さんです。
伊藤久男さんはエールでも描かれている「露営の歌」「暁に祈る」のヒットをきっかけに一躍スターの仲間入りを果たしていました。
そんな戦時歌謡を中心にスター街道を走っていた伊藤久男さんにも「暁に祈る」の3年後である1943年に召集令状が届いてしまいます。
召集令状が届いたら断ることなど出来ません。
逃げたところで憲兵に追いかけられてしまいます…
しかし、伊藤久男さんは出征せずに済みました。
それは持病である「痔」が悪化してしまい、入院してしまいました。
そして入院先の医師が伊藤久男さんのファンであり、出征せずに済むように計らってくれていました。
医師のお陰で兵士としての出征は免れた伊藤久男さん。
久志の危機察知能力は実在モデル譲りなのかもしれませんね!
しかし伊藤久男さんは戦地に度々慰問に訪れていました。
慰問先で自分の歌に涙を流す兵士の姿を見て、それまでオペラの道と迷っていた伊藤久男さんでしたが、流行歌手の道を歩むことを決意します。
エールでの久志の出征は?
久志は戦死しそうにないな。コイツ、弾当たらないから#エール pic.twitter.com/vulQWt1IjY
— ギズム_ネコガミ (@gismnekogami) September 26, 2020
実在モデルである伊藤久男さんと同じく、久志にも召集令状が届きます。
裕一に電話をし、「壮行会なんかしなくていいよ」と言う久志でしたが、裕一と鉄男は「これは壮行会をやれってことだな?」と勘を働かせます。
久志www
寂しがり屋さんか!!!ww#エール#朝ドラエール pic.twitter.com/JBVnvdRuOx— ジークイオン (@710Sakurai) September 27, 2020
敵性語であることを理由に「バンブー」から「竹」と改めた喫茶店で、久志の壮行会が行われます。
本来なら歌ってもらって送り出されるはずが、久志が歌い、違和感だらけの壮行会になりつつも、力を尽くすことを誓った久志。
ところが、翌日にも久志の姿が。
理由を聞くと、身体検査で落とされてしまったとのこと。
どこが悪いのかと心配する皆の前で最初は恥ずかしながらも、最後は両手を広げて痔であることを公表します。
#エール【久志の痔】久志のモデルである伊藤久男が痔持ちだったのは本当で、昭和18年に赤紙が届いたものの、痔の悪化で入院した先の病院で担当した医師が 当時 戦時歌謡のスターだった伊藤久男のファンで、気を利かせて 軍役を解く診断をしたという実話をベースにしているようです。#朝ドラエール pic.twitter.com/YSiGH0F737
— ひぞっこ (@musicapiccolino) September 28, 2020
実在モデル同様、痔を理由に出征は免れた久志でしたが、これを機会に福島の実家のお父さんの様子を見に行き、慰問活動をすることにします。
鉄男も以前勤めていた新聞社の先輩から声をかけられ、しばらく記者の仕事をして作詞は休むと伝えます。
戦後の久志
伊藤久男さんの戦後の様子
覚えてると思うけど、伊藤久男です。
大天狗酒造さんの純米吟醸『伊藤久男』ラベル#エール #伊藤久男 #佐藤久志 #山崎育三郎 #男前 pic.twitter.com/Gl6EJzg3Xi
— 福島県観光物産交流協会 (@fukushimatweet) May 22, 2020
1945年8月の終戦を伊藤久男さんは慰問先の山形で迎えました。
終戦を迎えた後、伊藤久男さんは戦時歌謡を多く歌ってきたという責任感から疎開先に引きこもってしまいます。
もともとお酒好きだった伊藤久男さんでしたが、終戦後は引きこもりながらお酒に溺れるような生活になってしまいます。
当時は物資が少なくなっていたのですが、メチルアルコールまで飲んでいたほどでした。
後にご本人が当時を振り返ると、「あの時は人相が変わっていた」と話しています。
エールの久志のモデルになった伊藤久男氏は戦時中軍国歌謡をたくさん歌った責任感じて一時酒に溺れた生活してたそうな、作曲家、歌手、画家などは戦意高揚の為に作品作らされたり、歌わされたりして、戦後責任感じて葛藤したり、戦争に協力したと非難受けたり大変な思いされてた、本当切ない
— 椎たろう (@CYjGh7IEcg7bgao) September 13, 2020
周りには再起不能とまで言われていましたが、古関裕而さんたちの励ましもあって、映画「地獄の顔」主題歌で復活します!
エールでの久志の戦後は?
鉄男♥️久志ではないww#エール#朝ドラエール pic.twitter.com/tbofukogad
— ジークイオン (@710Sakurai) September 18, 2020
エールでもたびたび、久志の酒豪ぶりは描かれています。
実在モデルの伊藤久男さんと同じく、久志は戦後お酒に溺れてしまいます。
戦後の農地改革の影響で、実家を失い、父親が亡くなってからはお酒とギャンブルにのめり込んでいました。
そんな久志とたまたま闇市で会った藤丸が生活の面倒を見ていました。
藤丸から久志の近況を聞いた裕一と鉄男は久志の元を訪ねてみるものの、まともに話が出来る状態ではありませんでした。
裕一の音楽への復帰を支えてくれた池田二郎に、久志のことを相談すると、池田が作詞して裕一が作曲した曲「夜更けの街」を歌うように久志に勧めます。
これで久志も無事に復帰を果たしたかと思いきや、久志はギャンブルで作った借金を清算するために歌ったのだと言い放ち、またお酒に溺れてしまいます。
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
今回はエールの久志の実在モデルの伊藤久男さんをもとに、久志の出征の可能性と、戦後の様子をご紹介しました。
老若男女、皆から愛される久志なので、出征で福島3羽ガラスがバラバラになる姿や、戦後の、お酒に溺れて引きこもっている姿は見たくありませんね。
でも優しい久志だからこそ、戦争で心を痛めてしまうのかもしれません。
それぞれの心に傷跡を残してしまう戦争ですが、何とか皆で支え合って乗り越えていく姿を見たいものですね!