NHK連続テレビ小説第102作目「エール」。
戦後、自責の念にかられて曲がかけなくなっていた裕一も、「長崎の鐘」以降ペースを取り戻していました。
♪こよなく晴れた青空を
悲しと思うせつなさよ
うねりの波の人の世に
はかなく生きる野の花よ
なぐさめ はげまし 長崎の
ああ 長崎の鐘が鳴る短調で始まった歌が「なぐさめ はげまし」から長調へ転調するところがいい。メロディーの変化によって 人々に前を向かせてるんだよね。#エール pic.twitter.com/FHveIbS9aW
— ひぞっこ (@musicapiccolino) October 22, 2020
裕一は戦後に出会う人々のおかげで、徐々に落ち込みも減っていきますが、福島3羽ガラスの皆はどう過ごしているのでしょうか?
鉄男は再び作詞家に戻ったことを「バンブー」で言っていましたが、久志は・・・
今回は久志の戦後と新たに久志が歌う「夜更けの街」について調べてみましたので、ご紹介します!
「夜更けの街」ってどんな曲?実在モデルも紹介!
エールで描かれる「夜更けの街」
久志がやさぐれてた😥😥
来週はあの歌がやさぐれた久志をなんとかする展開っぽいな。#エール#山崎育三郎 pic.twitter.com/FLXsxLbEOg— おすかる🧡私もスパイの妻になりますっっ♥♥ (@osukru_andore) October 23, 2020
久志は戦後の農地改革で実家の土地や財産を失っていました。
それからというもの、お酒とギャンブルばかりの日々でした。
たまたま闇市で藤丸が久志を見かけ、何かと世話をしていました。
藤丸が、コロンブスレコードで裕一と鉄男に再会すると二人を呼び止めて久志の現状を説明しました。
汚れた洋服でお酒を手にしていた久志はやせ細り、変わり果てた姿でした。
裕一は自分自身が立ち直るきっかけをくれた劇作家の池田の元を訪ねます。
自分を音楽の道に連れ戻してくれた池田なら、久志も説得できるのではないかと考えたのです。
裕一から熱烈な依頼を受けた池田は、久志のために詞を書きます。
こうして久志の復帰作「夜更けの街」が制作されます!
久しぶりのレコーディングに緊張した面持ちの久志でしたが、持ち前の才能で見事に歌い切ります。
「夜更けの街」で立ち直ったかに見えた久志でいましたが、数日後に裕一と鉄男が再び久志の元を訪ねると、久志はまたお酒漬けの日々に戻っていました。
久志を問いただした2人でしたが、久志から出てきた言葉は「ギャンブルの借金を返すためだけに歌った」と悲しい言葉でした。
一見立ち直ったかのように見えた久志でしたが、心の底から立ち直ってはいなかったのです。
「夜更けの街」実在モデルについて
松竹映画「地獄の顔」夜更けの街 伊藤久男/菊田一夫 作詞/古関裕而 作曲【映画主題歌 レコード】:
— Rimshot (@RimshotInc) April 27, 2018
久志の実在モデルである歌手の伊藤久男さんも戦後はお酒とギャンブルに明け暮れる日々を送っていました。
戦後で物資が不足する仲でしたが、お酒は手放せず一時期はメチルアルコールまで飲んでしまうほどでした。
後にご本人が当時を振り返っても、あの時の人相は尋常ではなかったと仰るほどです。
周りからも「再起不能」とまで言われていた伊藤久男さんでしたが、古関裕而さんと菊田一夫さんによって復帰を果たしています。
菊田一夫さんが手がけた映画「地獄の顔」の主題歌として「夜更けの街」を伊藤久男さんが歌いました。
この曲は伊藤久男さんにとっては4年ぶりのレコードとなります。
戦争中は慰問にも訪れていましたが、戦後はお酒に溺れて、新曲のブランクが出来てしまいました。
音域も広く難しい曲をブランクがある伊藤久男さんは軽々と歌いこなしていました。
動画もあるので、実際に聞いてみましょう。
歌詞
では、ここで実際に「夜更けの街」の歌詞をみてみましょう。
暗い酒場の ダイスのかげに
ひょいとのぞいた 地獄の顔よ
煙り吹きかけ 笑ってみたが
心さびしや どこかの隅で
すすり泣くよな 胡弓のひびき街の夜更けの 三日月さまに
無理に叫んだ あくたれ口も
にがい煙草の 煙りのせいか
むせび泣くよに 窓辺に寄れば
どこで鳴るのか マリアの鐘よ若い血潮の 描いた道が
悪い夢なら 若気のいたり
白い野バラの 花咲く道に
俺も生きたや 命のかぎり
すぎたあの日を 許しておくれ引用元:http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-yofukenomachi.html
最後に・・・
今回はアルコールやギャンブルにハマって落ちぶれた生活から復活する第1作目となった「夜更けの街」について調べてみましたが、いかがでしたでしょうか?
結果的に、この復活は一時的でまたアルコールの世界に戻ってしまいますが、久志も実在モデルの伊藤久男さんもブランクがあってもすんなり歌える天才歌手だったことは間違いありません!
「夜更けの街」で実力を証明し、この後制作される「栄冠は君に輝く」で久志の本当の復活を待ちたいと思います。