NHK連続テレビ小説第103作目「おちょやん」。
今回、私がおちょやんで注目したのが竹井テルヲ(たけいてるを)役のトータス松本さん。
ロックバンド「ウルフルズ」のボーカルとして、熱いシャウトを聴かせてくれるトータス松本さん。
「ガッツだぜ!!」「明日があるさ」「ええねん」などヒット曲も多く、そのソウルフルな曲に元気をもらった、という人も多いのでは?
ウルフルズとして1996年と2001年のNHK紅白歌合戦に出場したり、俳優として大河ドラマに出演したりと、NHKとも関わりの深いトータスさんですが、意外にも朝ドラは初出演になります。
トータス松本さんは今回おちょやんで初めての朝ドラ出演です。今までどんな俳優人生を送ってきたのかプロフィールや出演作品などを詳しくご紹介します♪
〜もくじ〜
トータス松本が演じる竹井テルヲ(たけいてるを)ってどんな役?
お父ちゃんなりの本心が聞けた気がしました…。#おちょやん #トータス松本 pic.twitter.com/kaEMPtP4aE
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テルヲは、ヒロイン千代の父親です。
養鶏で暮らしを立てていますが、鶏の世話はもちろん、家のこまごまとしたことはすべて千代にまかせっきりのダメ親父。
酒やばくちにうつつを抜かし、見栄っ張りな性格ですが、口がうまいため女性にはモテます。
千代にとっては、トラブルばかりを持ち込んでくる父親ですが、憎み切れない所もあります。
お父ちゃん、テルヲ。いかがでしたか?
かわいいところもあったけど、千代ちゃんの涙を見ると…忘れられないお父ちゃん、いますか?#私の朝ドラお父ちゃん
で教えてくださいね。私はひよっこ・みね子のお父ちゃんかな。優しくて家族思いで…つらいこともあったけど…#おちょやん #トータス松本 pic.twitter.com/u62zCFqaCl
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大正5年。
9歳の千代は、5歳のときに母・サエを亡くし、父のテルヲと弟のヨシヲの3人、大阪の南河内の小さな村で暮らしていました。
千代の家では、細々と養鶏をしていましたが、テルヲは酒とばくちに夢中。千代は、テルヲに代わって家のことに、弟の世話にと忙しく、学校にも行くことができません。
ある日、鶏を売りに行ったはずのテルヲが、栗子という女性を連れて帰ってきます。
この人が新しいお母ちゃんや、と言うテルヲに、家のことを栗子に任せて学校に通えると喜んだ千代でしたが、栗子は家のことなど何もしません。
そのうえ、千代がヨシヲのためにと大切に持ち帰ったおはぎをちゃっかり食べてしまいます。
「あんたなんかお母ちゃんとちゃう!」
千代の怒りが爆発します。
脳天気なお父ちゃんで心配やわ・・・
なんやこのひとっ
続きは明日〜!#おちょやん#トータス松本 #宮澤エマ pic.twitter.com/DZUeOVhN1Q
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ある日、お金のために、テルヲが大切にしていた観賞用の鶏「流星丸」を千代とテルヲの二人で売りに行くことになります。二人が家に戻ると、ヨシヲがいません。
留守中、栗子はヨシヲを近所の家に行かせて自分は町に遊びに行っていたのでした。
翌朝、山の中で道に迷っていたヨシヲは見つかりますが、千代と栗子はますます仲が悪くなっていきます。
栗子は、じゃまな千代とヨシヲを奉公に出そうとテルヲをそそのかします。
栗子を追い出そうとする千代でしたが、栗子のお腹には赤ちゃんがいました。そのうえ、実の母の記憶がないヨシヲは、栗子のことを慕っています。
とうとう千代は、ヨシヲを家に置いてもらう代わりに自分が奉公に出ることを承知してしまいます。
奉公に出る日、家を出て歩いていく千代をテルヲが追いかけてきます。奉公に出るのを止めに来てくれたのかと喜ぶ千代でしたが、テルヲは、こんなものがあると栗子が嫌がるからと言って、サエの写真を千代に渡します。
千代は、きっぱりとテルヲに言います。
「うちは捨てられたんやない・・・うちが、あんたらを捨てたんや。」
「ウチがあんたらを捨てたんや」#おちょやん #毎田暖乃 pic.twitter.com/wRxPNV6g75
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道頓堀の芝居茶屋「岡安」で、見習いとして働きだした千代のもとに、ある日、南河内のご近所さんが訪ねてきます。
ご近所さんから、テルヲが借金を踏み倒し、一家で夜逃げをしたことを教えられ、呆然とする千代でした。
時は流れ、大正12年。
「岡安」で働き、お茶子となっていた千代。年が明け、数えで18になったら年季が明けます。そのあとどうするか悩んでいた千代でしたが、そのまま岡安で働くことに決めます。
そのことを、岡安の女将のシズ、主人の宗助に告げていた新年、突然、行方不明になっていたテルヲが顔を出します。
テルヲに言いたいことがあるのは、千代ちゃんだけじゃありません。
私も言いたい…言ってもいいですか…
あ、いや、かわりに言ってもらえませんか…#トータス松本 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/PsteqgppL5— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) December 20, 2020
夜逃げの原因となった借金は返したから、これからは一緒に暮らそう、と言うテルヲを、千代は追い返します。
それでも、父親が迎えに来てくれたことに、うれしさが隠せません。そんな千代のようすを、千代の幼なじみである天海一座の天海一平が見抜きます。
翌日、テルヲがまた岡安にやって来ます。
ヨシヲが病気だから世話をしてやってほしい、と言われて心が動く千代でしたが、それはうそでした。栗子もヨシヲも今はテルヲとは離れていて、テルヲは借金まみれになっていました。その借金を、千代に払わせようとしていたのです。
間もなく、借金取りたちが岡安に嫌がらせにやって来ます。千代は、借金を返すために、岡安を去って、別の怪しげな店に奉公することを承知してしまいます。
千代が岡安を出ようとするその日、シズが借金取りから千代を逃がします。船で道頓堀を去る千代を、物陰からテルヲがこっそり見送っていました。
シズは借金取りに道頓堀の人たちから集めたお金を投げつけ、追い返しました。
さらに時がたち、昭和3年。
道頓堀を離れて京都に移った千代は、鶴亀撮影所で中堅女優として働いていました。ある日、守衛の守田から、ヨシヲという人が訪ねてきたと聞かされ喜ぶ千代でしたが、そこに現れたのはテルヲでした。
「ほんまに大変なんは、入ってからや。撮影所は食うか食われるかの戦場や」洋子さんが言うてはりました…。
千代ちゃん、が、がんばれぇ〜#杉咲花 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/QlIE8dYTwR— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) January 15, 2021
千代のお金を当てにするテルヲに、千代は、不況で俳優たちが次々にリストラにあっていることを告げます。
すると、テルヲは言います。「お父ちゃんが、お前(まん)主役にしてやらあ!」
撮影所に乗り込んできたテルヲは、撮影に口を出し、現場は大混乱になります。
同僚の女優もクビになり、自分のお芝居に悩んでいた千代。そんなある日、守衛の守田が、テルヲを訪ねてガラの悪い連中がやって来たと言います。
千代の思った通り、その連中は借金取りでした。
急いで、住み込みで働いているカフェー「キネマ」に戻った千代が目にしたのは、千代の通帳と印鑑を握りしめるテルヲの姿でした。
ちょっこと借りるだけや、としれっというテルヲに、千代は財布の中身を投げつけて叫びます。
「金の切れ目が縁の切れ目や・・・二度とうちの前に、その薄汚い顔見せんといて!」
実在モデルについて
千代の実在モデルは、女優の浪花千栄子さん。そのため、浪花千栄子さんの父親の南口卯太郎(なんこううたろう)さんが、テルヲの実在モデルということになります。
テルヲと同じく、養鶏で生計を立てていた卯太郎さん。鶏を育てるのは上手でしたが、女性にだらしないところがありました。
千栄子さんが4歳のとき、千栄子さんの実母が亡くなります。それからは、千栄子さんが家のことを切り盛りすることになります。加えて貧乏なこともあり、千栄子さんは小学校に通うことができませんでした。
千栄子さんが8歳のとき、卯太郎さんは飲み屋の仲居をしていた女性と再婚しますが、新しい母親は家のことはほとんど何もしなかったとか。
継母と折り合いの悪かった千栄子さんは、祖母の家に預けられ、そこから奉公に出されます。
気になるお金がらみのエピソードですが、こちらも朝ドラのテルヲに近いものが。
後年、千栄子さんが家を出て奉公に出るようになったときは、卯太郎さんがそのお給料を自分の懐に入れてしまっていたと言います。
トータス松本のプロフィール♪
粗品さんの借金大王のアンサーソングのアンサーソングを替え歌で作りました by トータス松本 pic.twitter.com/ze2xGXawiO
— ウルフルズ トータス松本 の 💥Got You OSAKA💥 (@OSAKA765) October 24, 2020
名前:トータス松本(トータスまつもと)
本名:松本敦(まつもとあつし)
誕生日:1966年12月28日
血液型:A型
出身地:兵庫県多可郡黒田庄町(現:西脇市)
身長:174cm
所属事務所:タイスケ
トータス松本が芸能界に入ったきっかけは?
大阪のインド喫茶「カンテ・グランデ」でいっしょにバイトをしていたウルフルケイスケさんと何度かセッションをしたことをきっかけに、1988年、ロックバンド「ウルフルズ」を結成。
1992年にシングル「やぶれかぶれ」でデビューします。
しばらく売れない時期が続きましたが、1995年のシングル「ガッツだぜ!!」、1996年のシングル「バンザイ~好きでよかった~」が大ヒットし、広く名前が知られるように。
現在は、「ウルフルズ」やその他のユニットでも音楽活動をしながら、俳優や執筆活動など幅広く活躍しています。
まもなくウルフルズ!活動休止から復活を発表し、約7年ぶりのMステ出演!大ヒット曲「ガッツだぜ!!」と新曲「どうでもよすぎ」を披露! pic.twitter.com/udAeAawLdG
— music station (@Mst_com) February 28, 2014
黒衣として語りを担当している桂吉弥さんは、「ウルフルズ」の大ファン。ファンクラブにも入っているほどです。
撮影の合間に、トータスさんとお話をしたのがうれしかったとコメントしています♪
毎週土曜日は、語りの黒衣さんが1週間のお話を
「ええとこどり」
で紹介してくれます。実は黒衣役・ #桂吉弥 さんはご存じのとおり落語家さんで、俳優として多くの朝ドラにもご出演です。
ちりとてちん、ごちそうさん、まんぷく、などなど。ええお声ですねぇ。#おちょやん #草原兄さん pic.twitter.com/IA24QEuuOo
— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) December 4, 2020
トータス松本の代表作を紹介
ここでトータス松本さんの代表作を紹介します。
龍馬伝
そういえば、「龍馬伝」ではジョン万次郎をトータス松本氏が演じておられましたな。 pic.twitter.com/VHs5LWHVhB
— Watanabe (@nabe1975) February 11, 2018
「龍馬伝」は、2010年に放送された第49作目のNHK大河ドラマです。
主人公の坂本龍馬を演じたのは、福山雅治さん。福山さんは竜馬を演じるために、日焼けして肌を黒くしたり、髪を伸ばして長髪にしたりするなど、ビジュアルでも龍馬に寄せる努力をしています。
トータスさんが演じたのは、ジョン万次郎です。ジョン万次郎は幕末に漁師として働いていたときに遭難し、アメリカに救助されてアメリカで学びます。帰国後は英語を活かして、幕末から明治まで活躍します。
家族のうた
ドラマ 家族のうた 借りて見てる。バースデイの曲がドラマのなかで使われてたり。トータス松本が出てたりするのも良いし、ドラマの内容も面白い。低視聴率で途中で打ち切りになったのが不思議なくらい… pic.twitter.com/p9qSmVjsL1
— まーきー🐸👍🥝🐱🍀 (@markey5505) October 29, 2016
「家族のうた」は、2012年4月から6月までフジテレビ系で放送されたテレビドラマです。
オダギリジョーさん演じる主役の早川正義は、落ちぶれたロックバンドのボーカリスト、ギタリストです。
トータスさんが演じたのはカレーダイニングの店主の水島明良で、正義とは昔からの知り合いです。
視聴率の低さに途中で打ち切りになったドラマですが、熱心なファンからの打ち切りに反対する声も多くありました。
いだてん~東京オリムピック噺~
トータス松本さんの熱演…
胸が熱くなります#いだてん pic.twitter.com/t2rukahgAo— みずほ (@ha43zu) September 22, 2019
「いだてん~東京オリムピック噺~」は、2019年に放送された第58作目のNHK大河ドラマです。
オリンピックをテーマにして、日本人初のオリンピック選手の金栗四三を中村勘九郎さんが、オリンピックを東京で開催しようと奔走した田畑政治さんを阿部サダヲさんが、リレー形式で主演しています。
トータスさんが演じた河西三省は、NHKのアナウンサーです。1936年のベルリンオリンピックの女子水泳競技の実況で、「前畑がんばれ!」と何度も叫びます。
トータス松本の演技の評価まとめ!
次は演技の評価を紹介します。ここでは下手な意見と上手な意見をまとめてみました。
下手な意見
龍馬伝にトータス松本が出るらしい。演技は下手では無いけどすごく上手いかというとそうでも無い気がするから楽しみかどうかも微妙だなあ
— おぐけん (@koartsoguogu) February 8, 2010
上手な意見
トータス松本が「あ、トータス松本だ」と思わせない演技でよかった。 #スニッファー嗅覚捜査官=^・ω・^= #NHK総合 上手く言えないけど、出番で登場して「あ誰それだ」とその役者さん自身が出てきたことがまず目につかないほうがドラマの運びとして自然なんだろうな、と思う
— ぬこ田(怒古田)nukota (@nuko_nabe) October 29, 2016
大吉っつぁん「ドラマなのは十分承知してるのですが、トータスさんがどんどん苦手になります」
いやホントにドクズ過ぎて…w
トータス松本さんの演技が素晴らしすぎるのよw #おちょやん #あさイチ— たにゃん (@tarnya0730) December 20, 2020
朝ドラクラスタ勢、トータス松本の演技力に飲み込まれてしまっている。
龍馬伝のときからそうだが、トータス松本はめっちゃ達者な役者さんだ。— かずえもん (@kazuemon17) December 21, 2020
今回のテルヲ役については、Twitterにもたくさんの意見が投稿されていました。多かったのが、テルヲのダメっぷりを演じるトータスさんの演技が上手すぎて、トータスさんまで嫌いになってしまいそうという声。
テルヲを道頓堀に投げ込みたい!という声も多数。
トータスさんの演技力が、爪痕を残しているようです。
おちょやんでのトータス松本に期待!
いかがでしたでしょうか?
おちょやんでの役柄は、千代の父親の竹井テルヲ。
千代にとっては、さまざまなトラブルを持ち込んでくるトラブルメーカーですが、家族として憎み切ることができない存在でもあります。
演じるトータスさんは、テルヲは何を考えているのかわからない、としながらも、自分の中にもテルヲの要素がまったくないとも言い切れない(笑)とコメントしています。
トータスさんがどんなテルヲを演じるのか、楽しみにしたいと思います♪